「初恋の彼がNo.1キャバ嬢に……え?」高校時代にいじめから救ってくれた憧れの相手→大人(26歳)になった彼との再開は意外すぎる場所でした【作者に聞く】
誰にでもある初恋の思い出……。高校時代、女子グループにいじめられていた野々村明日美をかばってくれた憧れの彼。月日は流れ、26歳になった彼女は新しい恋をするどころか貧困女子に成長していた。生活費の足しにとキャバ嬢の募集に応募した明日美は、その体験入店初日に初恋の彼と再会!なんと、ドレスを着てNo.1キャバ嬢となった彼(彼女!?)が目の前に現れたのだ! 【漫画】本編をイッキ読みする 全80ページのこの作品に込めた思いや、ストーリーの見どころについて、作者である國里さんに話を聞いてみた。 ■性別にとらわれずに人間関係を築く話を描きたかった この話を思いついたきっかけを國里さんに聞くと、「性別にとらわれずに人間関係を築く話を描きたかった」と述懐。そのために“最初は異性として好きだった人が、再会したら同性に変わっていた”という設定が生まれ、あとは、綺麗なお姉さんを描きたいという願望からキャバ嬢の設定にしたのだそう。 初恋の彼がNo.1キャバ嬢に…という意外性が反響だった本作、これは、「当時Twitter(現X)に載せていたため、最初の4枚で驚きがある設定にしたかった」と本作の舞台裏を明かしてくれた。 主人公の明日美は学生時代から他人の意見に同調してばかりで自分の意思が弱い。そんな女の子を主人公にした理由を聞くと、「気弱で人の意見に左右されたり自分の意見が言えない流されやすいタイプの人が、自分の大切な人に関してだけはちゃんと強い意思があったり芯が通っている姿を見せられたら、格好よく見えるかなと思い、少しうじうじした性格にしました」と話す國里さん。 セイラは気が強い反面、男だった頃は本当の自分を抑えていた部分があるようだ。「そこに明日美との共通点があり、気持ちが通じやすいと思い、あのシーンを描きました」と、國里さんは創作の背景を明かした。 後半では主人公の性格も少しは克服されて自立した人間になったように描かれており、「二人がお互いに依存し合わない信頼関係が築けたと思います」と國里さんは語った。 取材協力:國里