学校生活が落ち着いてくる5月こそ子どもの様子に注目を!GW~休み明けの親のかかわり
多角的に解決方法を探って
子どもから愚痴や不満を話してくることもありますが、言い出せずに抱え込んでしまう子も。なかなか話せない時は、しつこく聞かず「いつでも話してね」と言って、おやつなどで気分転換を。話してくれたら、子どもが思っていることを全部吐き出せるように、共感しながらゆっくり聞きましょう。早々に励ましやアドバイスを返すと、子どもがそれ以上話せなくなってしまうので、まず共感的にじっくり聞いてから。たくさん話すと、そのことで気持ちがやわらぎ、ストレスも軽くなります。また、親にもそれだけ多くの情報が入ります。 学校での悩みは、先生に相談するとよいでしょう。特に近い席に苦手な子がいるようなケースでは、早めに相談して席を離してもらうだけで解決することもあります。また、遊びたいのに遊ぶ子がいない時は、性格が合いそうな子を引き合わせたり、交流のきっかけをつくったりするような配慮をしてもらえることもあります。先生に、我が子の性格や苦手なことを知ってもらうのにもよい機会でしょう。 一方で、いろいろな考え方や性格の先生がいるので、子どもと先生との相性が合わず、悩みの種になることも。たとえば少食や苦手な食材がある子が、給食は完食するのが当然という考えの先生のクラスになる場合。給食は毎日のことなので、その時間が近づくたびに憂うつになったり、学校そのものに行きたくなくなったりしてしまうケースも。こんな時、家族が辛い気持ちをくみ取ってあげられると、子どもはとても安心します。学校には、クレームではなく相談のスタンスで。交渉術としては、まず最初に「先生のことを信頼しています」「子どもが、先生の授業はおもしろくてわかりやすいと言っています」などの言葉で、感謝や誠意を伝えましょう。その後で本題に入るようにすれば、実りある話し合いになると思います。もともと食が細くて、無理に食べさせたら吐いてしまった、園に行かなくなったことがあるなど、経験として話してみてもいいと思います。