21日で1都3県の宣言解除 菅首相が会見(全文3完)必要あらばまん延防止措置を実行
まん防の適用に対しての明確な基準づくりなのか
TBSテレビ:TBSの後藤と申します。尾身会長にお尋ねしたいんですけれども、先ほどのお話で、来週から専門家の皆さんで、今のステージ3・4に代わる基準づくりを検討なさるという話を伺いました。これは、想定しているのは、まん延防止、いわゆるまん防の適用に対しての明確な基準づくりと、そういうふうに解してよろしいのでしょうか。よろしくお願いします。 尾身:来週からいろいろな頭の体操を、これは非常に重要な問題で、1日とか2日でできるわけではないので、いろんな方との意見交換をする必要があると思いますけれども、私が申し上げたのは、ステージという考えを去年、私ども示させていただいて、そこには、完全ではなくて、今から考えると、先ほど言ったサーキットブレーカーというか、まん防をいつ適用するかということも含めて、それだけではなくて、本当に、作ったいろんな指標が、実際、今回初めてあれを使って経験したわけで、もう少し、より適切な数値に変える必要があるのか、あるいは追加的な指標を加える必要があるのか、あるいは、この場合は国と自治体が連携して判断をしていただきたいということがあったんですけど、なかなか迅速な判断が必ずしもできなかった。それを、どうしたらそういうことがないようにするのか。そういうようないろんな、まん防をどう発動するかということはその一部であって、全体をもう少し、今回の経験を深めて再検討して、改めるべきことがあったら追加あるいは修正をするべきだと思って、そういう意味でございます。 司会:それでは、最後はフリーランスの方からお願いしたいと思います。では安積さん。
女性・小中高生の自殺者が増加。受け止めを
安積:フリーランスの安積です。総理にお伺いいたします。先日、警察庁が確定値を出しました自殺者の数字についてお伺いいたします。昨年、2020年の自殺者数は、2009年から以来の増加になりまして、912人増加ということになっています。このうち問題なのは、女性の自殺者が935人増えておりまして、男性の自殺者が減っている一方で女性が大幅に増えているという状況があります。中身を見ますと、とりわけ10代、20代の若年層の自殺者が前年比522人増加しまして、この半分以上、若者の自殺ということになっています。その中でも最も深刻なのは、小中高生の自殺者が500人ぐらいになっておりまして、このうちの女子高生の自殺者が138人なんですが、前年比で約2倍という数字になっています。 総理は今年の1月18日に行われました施政方針演説で、国民の皆さんの安心と希望を追い求めてきたというふうにおっしゃいましたけども、このような状況をどういうふうに受け止めていらっしゃるのか、また、女性とか若い人のこうした現状についてどういうふうな対策を講じられるのでしょうか。 菅:コロナ禍の中で、やはり居場所がない、さらには仕事をすることができなくなったと、いろんな問題があるというふうに思っています。そういう中で、非正規の方、こうした方に、支えることのできる、今、支援だとか、あるいは行政の手の届かないところで、自殺相談所とかNPOの方がやっていらっしゃる、全国にそうしたボランティアの方がいらっしゃいます。 そうした人たちに政府として支援をさせていただいて、孤独や孤立、さらに自殺の相談、特に若い人はSNSで相談をされているとか、そうしたことについて政府等は支援をさせていただきながら、この自殺予防というのは行っていきたいというふうに思っています。いずれにしろ、できることは全て政策として使いながら、自殺対策というのは大きな問題だという位置付けの下で今、取り組んでいるところです。 司会:それでは以上をもちまして本日の会見を終了させていただきます。挙手されておられる方につきましては、恐縮でございますが、各1問、メールでお送りいただきますと、後ほど総理の回答を書面でお返しさせていただくとともに、ホームページでも公開をさせていただきます。ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。 それでは以上をもちまして本日の総理会見を終了させていただきます。ご協力に感謝申し上げます。どうもありがとうございました。 (完)【書き起こし】21日で1都3県の宣言解除 菅首相が会見