40代独身の男です。周りはみんな結婚してマイホームやマイカーを買っているのですが、一般的な40代の「年収」ってそんなに良いのでしょうか? 年収300万円で「貯金ゼロ」はマイナーですか?
40代ともなると、周囲の友人や同僚が次々と結婚し、マイホームやマイカーを手に入れる姿を目にする機会が増えてくるでしょう。しかし、自分の年収や貯蓄状況を振り返って、「果たして一般的な40代はそんなに収入がいいのだろうか」と疑問に思う方もいるようです。 本記事では、40代で年収300万円、貯金ゼロという状況にある方は珍しいのかについて調べてみたいと思います。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
40代の平均年収
厚生労働省が公表した令和5年賃金構造基本統計調査によると、40代の平均賃金は表1の通りです。 表1
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より筆者作成 これらの月収を基に年収を計算すると、40代男性の平均年収は約461万円となります。 また、株式会社KADOKAWAが運営するwebサイト「ウォーカープラス」が、30~40代の読者に対してお金に関するアンケート調査を実施しました。未婚またはシングル男性(127人)の回答結果は以下の通りです。 年収について、「300万円未満」が34.6%、次に「400~499万円」が18.1%、続いて「300~399万円」が12.6%、そして「500~599万円」が12.6%という結果でした。このデータからは、年収300万円未満の人は珍しくないことが分かります。
40代の平均貯蓄額
金融広報中央委員会が実施した令和5年度の「家計金融行動に関する世論調査」では、40代の2人以上の世帯における平均預貯金額は、金融資産を保有していない世帯を含めて361万円であることが分かりました。一方、40代の単身世帯における平均預貯金額は275万円でした。
40代におけるマイホームとマイカーの保有状況
人生の中で大きな決断の一つとされるのがマイホームの購入やマイカーの所有です。特に40代になると、仕事や家庭の安定がしてくることから、このような大きな買い物を検討する人も多いのではないでしょうか。 ここでは、総務省統計局や各種調査データを基に、40代におけるマイホームとマイカーの保有状況について詳しく見ていきます。 ■マイホーム保有率 総務省が公表している「平成25年住宅・土地統計調査」によれば、家計主の年齢別に持ち家世帯率を分析すると、年齢が上がるにつれて割合が増加する傾向が見られます。25~29歳では11.3%にとどまるものの、30~34歳で28.7%、35~39歳で46.0%と上昇し、40~44歳では半数を超えます。 上記結果をみると、特に30代以降で持ち家の取得が活発になる様子がうかがえます。 ■マイカーの保有率 株式会社400Fが男女1226人を対象に実施した「マイカーに関する意識調査」によると、マイカーを所有していると答えた人は全体の70.4%にのぼりました。 年代別の所有状況を見ると、20代以下で57.3%、30代で65.1%、40代で68.8%、50代で72.7%、60代で74.9%、70代以上では81.9%となっています。すべての年代で過半数が車を保有しており、年代が上がるにつれて所有率が高まる傾向が見られます。