五月病、ストレス。心が折れそうならイスラエル生まれの「BASIC Ph」で自分の「回復力」を知ろう
BASIC Phの6つのチャンネル
Belief(信念) 信念、価値、宗教、伝統などに基づいた対処。自分の信念や考え方、また自分自身の価値を信じることで対処し回復するチャンネルです。宗教または伝統的な考え方を心の支えにすることも含まれます。逆に「諦める」といった思考をやめることも、「Belief(信念)」に当たります。 Affect(感情) 泣く、怒る、笑うなど感情を表現し、発散することで対処するチャンネルです。アートや音楽などを使って表出することもありますし、映画を見て涙を流すことも含まれます。気持ちを表現する一方で、感情や感覚の回路をオフにして、何も感じない「麻痺」の状態で困難に対応することも「Affect(感情)」のチャンネルを使って対処しているといえます。 Social(社会) 人や社会とのつながりを使うチャンネルです。誰かに相談したり、同じ悩みを抱える人と交流する、社会的役割を担う等で心を支えます。逆に人との距離を取って心を休ませることも、含まれます。 Imagination(想像) 想像力を用いてストレスを乗り越えるチャンネルです。イマジネーションの力を使って、事象の見方を変える力があります。空想することはもちろん、映画やマンガ、ゲームなどのファンタジー世界に没頭することも含まれます。また、クリエイティブなことをしたり、誰かのクリエイティブな作品を鑑賞することも含まれます。 Cognition(認知) 認知は情報を収集する、整理する、優先順位をつける、戦略を練るというような、問題解決に向けてより実用的なことを行うことで対処するチャンネルです。多くの大人が得意としています。 Physiology(身体) 身体にアプローチすることでストレス発散をするチャンネルです。「身体を動かす」という健康的な運動もそうですが、「お酒を飲む」「タバコを吸う」というような、摂取することで身体に変化が起こるようなものも、「Physiology(身体)」のチャンネルに含まれます。ストレスが発熱や腹痛など身体症状として出てしまう人も身体のチャンネルを使って対処していると考えます。 新井さん:「BASIC Ph」は、一見ネガティブに思えるような対処法も、その人が使えるチャンネルの一部としてとらえます。「BASIC Ph」は、どんな対処法も否定しないことが特徴です。