孫×100歳のおじいちゃんYouTubeが人気!「高校1年生で両親が他界。祖父と兄の3人暮らしを振り返って」
孫にドッキリを仕掛けられ、大きな声で驚くおじいちゃん。そんな動画で一躍人気者になったのは、芸人の芦名秀介さんと祖父の廣喜さんだ。廣喜さんは要介護3だが、二人の暮らしには笑顔が溢れている。ここに至るまでには波瀾万丈の歴史があった(構成:樋田敦子 撮影:宮崎貢司) 【写真】笑顔で話す秀介さん * * * * * * * ◆介護は24時間見守り態勢で 秀介 じいちゃんは、週に何回デイサービスに行ってるか、自分でわかってるかい? 廣喜 老人ホームのこと? そうだね、3回かな。 秀介 残念、4回でした(笑)。そこに行くために、いつも朝7時頃に起きてるよね。 廣喜 だいたい朝9時にはバスに乗って老人ホームまで行って、お昼をご馳走になって、午後5時には帰って来てるなあ。 秀介 伯母さんたち二人が交代で毎日夕食を作りに来てくれるし、週に3回はヘルパーさんも来てくれる。24時間見守り態勢は整っているけれど、じいちゃん、朝食だけは自分で作るよな。だいたい電子レンジでチンするだけのことが多いけれど、調子のいい時は前日に野菜を切っておいて、翌朝味噌汁とかに仕上げてる。100歳なのにすごいね。 廣喜 できることは自分でやるようにしてるよ。
秀介 去年8月に、じいちゃんが新型コロナウイルスに感染した時は大変だったよね。僕は1階で眠るじいちゃんに何かあったらと思って、茶の間に布団を敷いて寝て。一時期は僕が朝食を作っていたけれど、少し回復して歩けるようになってからは、また自分で作ってたね。 廣喜 そうだね。 秀介 ある朝、じいちゃんが台所で立ったまま朝ご飯を食べてたのにはびっくりしたよ。「寒いから茶の間で食べなさいよ」と言ったのに来なくて。 不思議に思っていたら、ヘルパーさんが「あれは朝、秀介さんを起こさないようにと気づかっていたんですよ。廣喜さん、優しい方ですね」って教えてくれた。 いつの間にか僕がじいちゃんに気をつかわれてたんだ。(笑) 廣喜 朝ご飯を台所で食べたことがあったというだけで、そんなんじゃないよ。 秀介 じいちゃんは、自分がやったことを、「これが正しいんだ」とか「やってあげたんだ」とは絶対に言わない。驕ったところが全然なくて、尊敬するなあ。
【関連記事】
- 【後編】孫×100歳のおじいちゃん「要介護3の祖父と、吉本興業を辞めた孫。持ちつ持たれつの二人暮らしが楽しい理由」
- 大村崑、92歳。妻の勧めで86歳から筋トレ開始。芝居の「見て盗む」力が役立った。心から「元気ハツラツ!」と言える喜び
- 加賀まりこ×内田有紀「しがみつく過去はないが80の壁は手怖い。17歳のあなたに〈あ、この子、合うわ〉って思った」
- 素手で握ったおにぎりが食べられない孫と、他人が作った和え物は食べられない嫁。母のおにぎりを懐かしみ、最近の潔癖主義に感じる一抹の寂しさ
- 紫苑72歳・年金月5万円生活 65歳で購入した築40年の一軒家の価格とは?「家賃からの解放」という安堵を得て感じていること【2023編集部セレクション】