ポーランドにCH-47提案 最新チヌークとAH-64E連携
ボーイングは、ポーランド軍に大型輸送ヘリコプターCH-47「チヌーク」を提案した。ポーランドで現地時間9月3日から6日まで開かれた国際防衛産業展「MSPO 2024」で発表した。 最新型のCH-47FブロックIIは燃料タンクを再設計し、強化された胴体とドライブトレインなどを採用することで、積載量と運用範囲を拡大。最大総重量はブロックIの5万ポンドに対し、ブロックIIは5万4000ポンドに増加した。 新しいローターシステムの信頼性が向上したことで、予定外のメインテナンスが最小限に抑えられ、簡素化された燃料システムによりメインテナンスの負担とコストが削減されるなど、維持管理の効率化が進んだという。また、能力の向上に加えて将来アップグレードが可能な設計を取り入れた。 ポーランドは、戦闘ヘリコプターAH-64E「アパッチ」を96機調達するFMS(対外有償軍事援助)のLOA(引合受諾書)に先月8月に調印。19番目のアパッチ導入国で、米国以外では最多機数となる。ボーイングは、「新たに取得したアパッチとチヌークを併用することで、その補完的な能力により、ポーランド軍の戦力は倍増することになる」と、運用効率や幅広い作戦遂行能力をアピールした。 また、ポーランドの防衛産業の自立性向上につながる点も強調した。
Tadayuki YOSHIKAWA