貯金が苦手。家計を見直して何を節約すべき?
フィガロジャポン2021年7月号から「美しい投資術」を連載する、個人投資家/資産運用アドバイザーの廣田里那さん。 今回の相談者は、結婚、引っ越し、出産で出費が続き、貯金が100万円から増えないとお悩みの35歳主婦。どうすれば貯蓄できるか、家計の見直しの相談です。
今月の投資相談 貯金が苦手。家計を見直して何を節約すべき?
HKさん(35歳・既婚) 主婦 世帯年収 約1,100万円 貯金 約100万円 3年前に結婚、関西から東京に引っ越して3カ月前に子どもを出産しました。時折アルバイトをしていますが、現在は専業主婦です。夫は会社員で年収は約1,100万円、手取り約790万円と、年齢の割に世帯年収は多い方だと思います。でも夫婦ともに貯蓄が苦手で、現在の貯蓄は100万円しかありません。私は独身時代に貯蓄はゼロ、夫の貯蓄で結婚式やハネムーンで500万円ほど使ってしまいました。老後の資金として、夫婦で年金保険をかけているのと、NISAのつみたて投資枠を活用しています。1年半前に投資用ワンルームマンションを購入し、将来マイホームの購入資金に充てる予定です。東京は物価が高く、子どもの養育費にもお金がかかるので、このままで良いのか不安です。
1カ月の収支
収入 ▶ 約¥660,000(手取り)/月 支出 ▶ 約625,000/月 ▼固定費 約¥225,000 居住費(賃貸) ¥ 230,000 ※1年間、10万円家賃補助あり →1年後に住宅購入を検討しては? 光熱費 ¥30,000 通信費 ¥17,000 →携帯のキャリア変更で約¥5,000下げる。 医療保険 ¥ 13,000(夫) →掛け捨てにしては金額が大きいので、他の商品に変更を検討しては? 生命保険 ¥ 69,000(夫¥37,000+妻¥32,000) →一部払い済みにして運用を続け、掛け金分をNISAやiDeCoに変更しては? その他ローン ¥100,000 ※不動産投資ローン。賃貸収入10万円で収支¥0 ▼変動費 約¥326,000 食費 ¥110,000(うち外食¥50,000) 交際費 ¥100,000(夫妻各¥50,000) →外食と交際費をそれぞれ半分にして5万円を貯金に回す? 交通費 ¥10,000(夫妻各¥5,000) 趣味・娯楽 ¥ 3,000 日用品 ¥13,000 衣服・美容 ¥40,000(夫妻各¥20,000) 健康・医療 ¥ 10,000 教養・教育 ¥ 20,000 ▼貯蓄 銀行貯金 ¥0 →たとえば月5万円を天引き貯金で別口座に入れ、500万円を目指す。 ▼運用 NISAつみたて投資枠(オールカントリー) ¥40,000 →貯金ができたら月10万円満額を目指す。