【MLB】 ドジャースは「インパクトある先発」を狙うとGMが明かす クローシェやスクーバルに本腰か
日本時間7月23日、ドジャースのGMブランドン・ゴームズは31日に迫るトレードデッドラインの補強方針を『MLB.com』に明かした。ゴームズGMは「先発投手をターゲットにしている。だが、それはインパクトをもたらせるタイプの投手だ」と、大物投手の獲得を目指すことを示唆。交渉中と報じられているホワイトソックスのギャレット・クローシェ、さらにトレード市場に出てくるかまだ定かではないがタイガースのタリック・スクーバルなどが候補に上る。 ゴームズGMは「以前にも一度話したと思うが、インパクトある選手を探している。我々は今のチームは良いチームだと思っている。特に我々がフルメンバーに戻ればね」とコメント。ドジャースは故障者続出の中でナ・リーグ西地区首位を走り、地力の高さを見せつけている。特にトレードターゲットとする先発投手は頭数が足りている部分だ。 23日から始まったジャイアンツとの4連戦では、タイラー・グラスナウとクレイトン・カーショウが復帰してくる。さらに山本由伸も閉幕前までの復帰を目指している。今季ローテを飛ばさずに18先発・防御率4.43を記録していたジェームズ・パクストンを先日DFAしたのは、ドジャースがさらなる改善を求めている証左だ。 では、トレード市場にいる“インパクトをもたらせるタイプの投手”とは誰を指すのか。前述のクローシェとスクーバル以外にも、17先発・防御率3.13のジャック・フラハティ(タイガース)や20先発・防御率2.98のエリック・フェッディ(ホワイトソックス)など、明確にアップグレードをもたらせる投手はいる。反面、21先発・防御率4.54の菊池雄星(ブルージェイズ)は、ドジャースが求めるタイプにはそぐわないかもしれない。投球内容はパクストンより格段に優秀だが、インパクトをもたらすタイプと期待するのは酷だろう。それならば、若手のリバー・ライアンらにチャンスを与える可能性が高いかもしれない。 今夏の放出がほぼ確実なクローシェと比べ、スクーバルが放出されるかは未だ不明だ。再建が始まったばかりのホワイトソックスと比べ、タイガースは7年連続で負け越しシーズンを送ってきた。スクーバルが育ってきたように、打者ではライリー・グリーンなども台頭。23日時点で50勝51敗と悪くない位置に付けているのだ。タイガースがスクーバルを放出するとすれば、健康上のリスクを回避するためだろう。しかし、それでも『ジ・アスレチック』のケン・ローゼンタールなどの識者は「タイガースはスクーバルを放出すべきではない」と持論を展開している。