【MLB】ドジャースとオリオールズがタイガースの左腕スクーバルの獲得に興味 超大型トレードの可能性も
前半戦を47勝50敗の借金3で終えたタイガース。トレード・デッドラインで売り手に回るかどうかはまだ定かではないが、タイガースのエース左腕に対して複数のコンテンダーが興味を示しているようだ。「スポーツ・イラストレイテッド」のトム・バーデュッチ記者が関係者から得た情報によると、ドジャースとオリオールズがスクーバルの獲得に興味を示しており、獲得のために強力なパッケージを準備するつもりだという。保有期間が2年半残っているため、タイガースのスコット・ハリスGMが積極的に放出に動く可能性は低いが、今後の動向が注目される。 現在27歳のスクーバルはメジャー5年目の今季、ここまで19試合に先発して116イニングを投げ、10勝3敗、防御率2.41、140奪三振の好成績をマーク。オールスター・ゲーム初選出を果たし、サイ・ヤング賞の最有力候補と目されている。エース級の実力を持つ投手であり、故障者続出によって先発投手に不安を抱えるドジャースとオリオールズが獲得を狙うのは当然と言えるだろう。 関係者によると、ハリスGMはスクーバルを筆頭とする投手陣がチーム再建のカギであると考えており、もしトレード・デッドラインで売り手に回るとしても、スクーバルの放出に動く可能性は低いという。しかし、別の関係者は「何事にも価格というものがある」と話しており、ドジャースやオリオールズがスクーバルの価値に見合う対価を用意できるならば、トレードが実現する可能性もあるとみられているようだ。 2024年シーズン開幕前のファーム組織ランキングでは、オリオールズが30球団中1位、ドジャースも8位にランクイン。充実したファーム組織を誇る両チームであり、複数のトップ・プロスペクトを含むパッケージを用意すれば、タイガースを満足させられる可能性もある。ただし、ドジャースにとっては、ファーム組織ランキング1位のオリオールズとの競争となった場合、やや分が悪いと言える。なお、ドジャースはすでにギャレット・クローシェ(ホワイトソックス)の獲得に向けてオファーを提示したものの、ホワイトソックスを満足させるようなオファーではなく、拒否されたことが報じられている。