阪神の梅野がFA権を行使せずチーム残留を決断…“苦悩の選択”は正解だったのか?
結局、2年連続でセーブ王を獲得したスアレスはメジャーリーグのパドレスと1年契約を結んで退団。打率.248、20本、65打点の成績を残して前半戦の快進撃を引っ張ったジェリー・サンズ(34)も、終盤は2軍落ちするなどして、保留者名簿から外れて退団が確実となり、先発の高橋がオフに左肘のクリーニング手術を行うなどV奪回へ向けて戦力が整備されていない阪神にとって梅野の残留は朗報になった。 もし巨人に禁断の移籍でもしていれば、単なる戦力のマイナスだけでは済まなかった。日本シリーズでMVPを獲得したヤクルトの中村悠平(31)が象徴的だったが、“名将“故・野村克也氏は、「優勝チームに名捕手あり」と語っていた。力がそう変わらないのであれば、指揮官が、好き嫌いで起用を決めるのは、プロ野球の常道。梅野が文句無しの存在感を示すことが阪神優勝のカギを握っていることは間違ない。