結婚24年「なにもできない妻が愛おしい」と語った夫が娘から聞いた妻の真の姿
娘から明かされた妻の「浮気の歴史」
「驚いたのは、三女が小学校卒業祝いに行った軽井沢への3人旅行で、妻が別の男性と行きずりの関係を持っていたことです。相手は、地元で林業に従事する男性で、地元の居酒屋で夕食を食べていた時、トイレに立った妻に“どこから来たの?”“部屋はどこなの?”などと質問していたそう。妻はそれに律儀にも答え、男性は家族で宿泊している施設に忍び込んできた。そして、妻と個室風呂でコトに及んでいたようです。三女はそれに気づいており“あれから、ママを気持ち悪いと思った”と語っていました」 自分は性に奔放なのに、娘たちの交際相手に厳しくしていたのですから、反発されて当然です。 「私は妻をおとなしいだけの、弱くて可愛い女性だと思っていました。だって、ネットで航空券の予約もできないんですよ。なんでも“パパ、お願い”と言われると嬉しくて、愛しくて」 泰則さんは、あどけない妻を可愛らしいと思い、愛しています。しかし、妻の浮気相手たちは、妻のあまりの受け身な姿勢に離れていってしまっていたそうです。現在、勤務している会社も、妻の仕事がうまくいかず、試用期間を終えた後契約にはならないようでした。 泰則さんは、「真相を知ると、妻を今までのように愛せるかわかりませんが、私はたった一人の妻なんです」と絞り出すように言っていました。その後、3人の娘たちに相談すると、「パパ、今頃気づいたの? ママはマジで脳みそお花畑だから」言ったとか。泰則さんは娘たちと妻は仲良し親子だと思っていたそうですが、実際は全く違ったようです。 妻は「愛情を込めて育ててあげたから、あなたたちは立派に育った」などと、恩着せがましい発言を繰り返し、それに娘たちは反発していたとか。
娘たちの反抗の理由
「三女が引きこもりになったのは、大学まで片道2時間かかるのに妻が一人暮らしを反対しているためのボイコットだったそうです。次女がわがまま放題の暴君になっているのも、妻がいちいち次女の人生を否定する反抗からでした」 妻は子供たちに「パパは忙しいからわがままを言ってはダメ」と幼い頃から繰り返し、泰則さんの前では素直でいい子でいるように教育していたからです。 「妻の娘たちに対する支配的な発言を感じたことがあったのですが、まさかここまで深刻になっているとは思いませんでした。僕も子育てを妻に任せていたので、強いことは言えませんが、もう皆大人です。3人の娘を家から出し、それぞれ自立させるようにしました。妻は専業主婦なので、娘たちに手間をかけ、観察する時間があった。それがマイナスなことになっているとは思いませんでした」 妻とは離婚せず、様子を見ることにしたそうですが、今後のことは未定だと語っていました。妻も52歳まで受け身のまま生きてきました。「何もできないのが愛おしい」と泰則さんが言うように、その生き方を求められていたということも大きく影響しているでしょう。今後も泰則さんの庇護のもと、穏やかに暮らすのかもしれませんが、妻が自分の意思で生きることができればいいのに……とも願ってしまいます。少なくとも、3人の娘たちが母親の束縛から逃れ、それぞれの新天地に向かう契機になったことは良かったと感じています。 今回の調査料金は45万円(経費別)です。
山村 佳子(探偵事務所代表)