結婚24年「なにもできない妻が愛おしい」と語った夫が娘から聞いた妻の真の姿
化粧っけなく妻が外出
妻は絶対に浮気をしている。そう確信した私たちは妻が出勤する朝7時を狙い、早朝から都内の自宅マンション前で張り込みをスタート。この街は、妻と泰則さんが通っていた都立高校があります。妻の母が住む家もこの近くにあり、泰則さんの母もこの近くに住んでいます。 妻は7時15分にエントランスから出てきて、駅に向かいました。セミロングの髪を1本に束ねており、チャコールグレーのカーディガンにデニムを合わせ、リュックを背負っています。デートに向かう女性には見えないカジュアルなファッションです。 都心から近い駅で下車し、雑居ビルにあるオフィスに出勤。17時に退勤すると、駅前に向かいます。幹線道路で人待ち顔をしているので、これは車移動だと確信。ペアの探偵がバイクのエンジンをかけた頃に、白の軽自動車がやってきて、妻はそこに乗り込みます。 車は横浜のみなとみらいにあるホテルの駐車場に入って行き、運転席から降りてきた、目が大きくガッチリした体型の40代と思しき男性と手を繋ぎ、キス。そこから歩き始めました。 妻は化粧っ気もなく素朴な装いで、私たちは浮気をしているかどうか半信半疑でした。これまでの経験上、50代で浮気をしている女性は、着飾ってメイクも念入りに行うタイプが多い。妻はその真逆です。 男性の方が妻の胸や尻を触りながら歩き、妻の頬を撫でていました。妻はされるまま無反応です。2人はホテルにチェックインし、翌日朝7時に出てきて、男性は妻を車で会社に送り届けます。妻は昨日と全く同じ格好のまま、出勤していました。 男性は会社近くの一戸建てのガレージに車を置き、同じ会社に出勤。この家にはキックボードやママチャリがあり、妻子と住んでいることは明白です。妻が勤務する会社のサイトを見ると、この男性の名前は役員の一人として紹介されていました。
どんどん浮気の証拠が…
この浮気の他に、妻が出張になると言った1泊2日の長野出張の日を狙って調査をすると、山梨県の温泉旅館に1泊2日で泊まる不倫旅行の様子が撮影できました。2日目、公園やレストランでの会話も録音できたのですが、驚いたのは妻が受け身であること。食べるものを聞かれると、「あなたと同じものでいい」と答え、男性がイニシアチブを取っていましたが、1日が終わる頃には、疲れている様子でした。 以上を泰則さんに報告すると、「浮気でしたか。証拠が出ましたか」と肩を落としていました。恋女房のキスシーンを見た時は、ショックを隠しきれない様子でしたが「やはり、離婚はできない。この人、僕の初恋の女性なんですよ」と泣いていました。 その後、妻の様子を観察していると、2週間もしないうちに「会社を辞めて、家のことをする」と言い出したそうです。そこで、泰則さんは「あなたが浮気していることを、僕は知っている」と妻に切り出します。すると妻は顔色を変えて絶句。「向こうから無理やり誘われて、断れなかった」と話し出したそうです。 「妻は、半ば暴力的に男性から関係を迫られたと涙ながらに話していました。僕が相手を訴えるというと、それはしないで欲しいと泣く。話の辻褄が合わなくなると、いつものように困った表情を浮かべながら、何を聞いても、何も言わなくなる」 黙って嵐が過ぎ去るのを待てば、やがて物事はおさまっていくと思っている人は多いです。妻もそういう考えのようです。 「こっちも白黒はっきりつけたいと思っていたら、話を聞きつけた三女が子供部屋から出てきました。そして“ママは男の人にすぐにいい顔する。困った顔をして、愛されるのを待つ表情が気持ち悪い”と言ったのです。三女の話から、妻は娘たちの同級生の父親や、ボランティア関係で知り合った男性と、流されるまま肉体関係を持っていることがわかったのです」 妻のように受け身に徹している女性を狙い、恋愛を仕掛けてくる男性は少なくありません。妻もまた、強引に誘われると、断るよりも流される方が楽だと、求めに応じてしまうのでしょう。