「配当金収入」月45万円・20年で〝億り人〟に…経験則から導き出す億リーマンの「株で稼ぐ技」公開
国内「高配当株」と米国「インデックス」の分散投資で〝億り人〟に…
9月18日、米中央銀行の連邦準備制度理事会(FRB)は、4年半ぶりに政策金利の引き下げを発表した。米国の株式市場はこれを好感し上昇、日本の株式市場も戻り歩調を強めている。マーケットが落ち着きどころを探る中、今、どんな銘柄を狙うべきなのか。 【詳しく!】なのなの氏おすすめの3銘柄の「配当利回り」「PER」などのデータは… 会社員のかたわら、配当利回りの高い「高配当株」をメインとした投資手法で〝億り人〟になった、なのなの氏に聞いた。 ◆最初の6年間は赤字で……高配当株にターゲットを絞り15年連続で黒字を継続! ◇なのなのさん 【プロフィール】投資歴20年以上の兼業投資家。大学1年生から株式投資を始めたものの、当初の6年間は赤字続き。高配当株にターゲットを絞った’08年からは15年連続で黒字を継続し、’21年3月に1億円達成。直近10年の資産の増加率は年間平均約19%。著書として『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える「爆配当」株投資』(KADOKAWA)。 ◆1000万円が10年間で1億に……「高配当株」投資で年間配当金総額550万円超! なのなの氏の投資スタイルは、国内の高配当株と米国のインデックス(指数)への分散投資だ。特に、’08年から始めた高配当株への投資は、長期間にわたって安定した成績を記録し、資産は’11年には1000万円に達し、’21年には1億円を突破、億り人となった。現在の配当金収入は、月45万円、年間550万円に上るという。 では、高配当株とはどんな株式なのだろうか? まず、基本的なことを確認しておこう。株式の配当とは、企業が株主に利益を分配すること。株主は、保有する株数に比例して企業から配当を受け取れる。配当は必ず実施されるものではなく、赤字のときや、会社の方針によって行われないこともある。通常、決算時に分配され、年1回(期末配当)あるいは年2回(中間配当と期末配当)実施される。 ◆経験則から導き出した数値……配当利回り「4%以上」が投資対象の基準 そして、肝心の高配当株とは、 「配当利回りが高い株式のことです」(なのなの氏/以下同) 配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合(%)のことで、1株当たりの配当金÷株価×100で求められる。例えば、株価1000円、年間配当金30円という銘柄の場合、30円÷1000円×100=3%となる。 「高配当株には、配当利回り何%以上といったような明確な定義はありません。ただ、日経平均株価の採用銘柄の平均配当利回りは、足元で2%程度なので、3%以上は高配当株といっていいのではないでしょうか」 だが、実際になのなの氏が投資対象にするのは、配当利回り4%以上だという。 「4%以上を基準とする根拠を説明するのは、専門的な部分もあり難しいのですが、ひとついえることは、基準を4%以上に設定して以降、安定的に収益を出すことができるようになりました。私の経験則から導き出した数値といえます。 また、業績が右肩上がりで推移していることも重要な条件です。配当の基本は、企業が稼いだ利益。業績が増加傾向にあれば、配当が増える〝増配〟の可能性が高まるからです」