令和6年6月6日6時66分に666が狂宴開催!歌舞伎町を舞台とした独自の世界観に海外ファンも大熱狂!
6日、東京都・新宿FACEにて『666vol.142』が開催された。 666こと暗黒プロレス組織666は、殺害塩化ビニールの“バカ社長”ことザ・クレイジーSKBと怨霊によって2003年に旗揚げ。今年21“執念”を迎えるインディー界では古株の団体となった。 宮本裕向や忍、竹田光珠といった他団体でも多くのタイトルを獲得するスター選手や、小仲=ペールワンや山田太郎といったインディープロレス界屈指のテクニシャンも在籍。さらに、2005年に史上最年少の小学生レスラーとしてデビューし、現在はスターダムや東京女子プロレスに出場したり海外団体で王座戴冠を果たすなどワールドワイドに活躍する“元祖・チビっ子レスラー”ラム会長もアイドル的存在としてインディー界を騒がせている。 そして、ラム会長が666軍を率いて佐野直率いる奇妙な軍団との奇妙な抗争を展開する試合は観客・マスコミ含めて一切の写真・動画の撮影が禁止されており、試合内容についてもSNS等で発信することが禁止されている。ラム会長の試合は毎回筆舌に尽くしがたい衝撃的な内容であり、これが口コミを通じてカルト的人気を獲得。開催するほぼすべての大会で666人(超満員札止め)の客入りを記録してきた。 この日は、令和6年6月6日。大会も午後6時66分(午後7時6分)にスタートするなど、まさに666を象徴する1日に。 セミファイナルで行われたラム会長の試合は、会場が歌舞伎町ということであまりにもスリリングな内容に。会場は悲鳴と歓声と大爆笑の声で満たされた。 欲望と汚い金にまみれたトー横を舞台に様々な男女関係の形を描き切り、最後は新宿で一番デカい生き物が放射熱線で夜の幻影を灼き尽くす中で新宿東口のビジョンにいるデカい猫が金の雨を降らせてすべてを終わらせた。
メインイベントでは、日高郁人が持つ無秩序無差別級王座に山田太郎、木下亨平が3WAYマッチで挑戦。 山田がメキシコで習得した巧みなテクニックと華麗な空中殺法で攻め込んでいく中、ヒールの木下が圧倒的スピードとラフファイトで試合を引っ掻き回す。 序盤こそ苦戦した日高だったが、ショーンキャプチャーで2人まとめて捕らえて足を破壊。木下を場外へ排除し、山田に野良犬ハイキック2連撃から必殺の石見銀山を決めて3カウント。見事初防衛を果たした。 再び世界規模でのプロレスブームが起きている2024年。日本国内のメジャー団体同士が協力したり、海外団体と協力して合同大会を行ったりと大規模な大会が当たり前に。コロナ禍を経てプロレス界のネット配信環境も整備され、家にいながら世界中の団体の試合を気軽に見ることが出来るようになった。 しかし、666はそんな時代の潮流に真っ向から反逆。現地でしか味わうことの出来ない体験を売りにしており、国内のコアなプロレスファンのみならず海外から666を見るために来日する海外勢も増えてきている。 666が掲げる“プロレスで不謹慎”というテーゼは唯一無二にして絶対不可侵。日に日にコンプライアンスが厳しくなっていく世の中に疲れた方は、一度現地で“感染”してみることをオススメしたい。