大阪桐蔭・西谷監督「寝技に持ち込んで…スクイズかなと」 センバツ
第94回選抜高校野球大会は第6日の24日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦の最後の試合が行われ、昨秋の明治神宮大会王者で3年連続13回目出場の大阪桐蔭が、9年ぶり9回目出場の鳴門(徳島)を破り、優勝した2018年以来、4年ぶりに初戦を突破した。大阪桐蔭の西谷浩一監督の試合後のコメントは次の通り。 【熱戦を写真で】鳴門vs大阪桐蔭 ◇「主将の星子は天性のリーダーシップ」 大阪桐蔭・西谷浩一監督 うわさ通り冨田君はいい投手で、打ち崩さないと甲子園で勝てない。時間があったので全員でじっくり対策したがなかなか打てず、いい投手でした。 (八回にスクイズで3点目)安打が出ることがないので、柔道で言えば一本勝ちはできない。寝技に持ち込んで勝とうとベンチで言いました。迷いましたが、スクイズかなと思いました。 (川原の先発は)ひと冬で誰が一番いい準備をしているか。みんながよく準備してくれましたが、川原が一番いい準備をしている。甲子園経験もあるし、悔しい思いもしてやり返すというか。昨年もセンバツの初戦で負けて、先輩の悔しさも持ってやろうと。よく投げてくれた。 (全体を振り返り)相手投手はブルペンでいい球を投げていた。五回ぐらいまで点数は入らないんじゃないかなと。(三回に)2点うまく先に取れた。余裕をもって2点を保険にしながらできた。 (寝技での大阪桐蔭野球ができた)長打を打ってガンガン点を取れれば楽ですけど、初戦ということで簡単ではない。イメージ的にはロースコアでスクイズでも何でもして。例えとして寝技として判定で勝ってもいいんだと。そういう野球をしていいと言っていた。そういう形で勝てたのは勉強になった。 (川原の良さは)大きなカーブを使ったり、動く、落とす、真っすぐを突っ込むところ。(事前の)データだけでなく、グラウンドで感じたところを生かして投げていた。少し視野が広がってきたかなと思います。 (谷口が先制打)粘り強く、会心の当たりではない。谷口の状態が上がっていたので、やってくれないかと期待していた。うまくいいところに落としてくれた。 (日程的にも1人で完投したのは大きい)それは試合が終わった時に考えること。例えば、他の投手を経験させた方がいいかもしれない。次の試合しか考えない。川原はいい勉強をした。ブルペンで投げていた投手も、より投げたいと気持ちを持ってくれた。川原を含めて準備したい。 (主将の星子)天性のリーダーシップがある子。野球の技術はもちろん、統率力がある。(部員の)41人が束になろうと日ごろから言っている。41人みんなでやる。主将が結果を残せば勢いづく。きょうはいろんなことをやってくれた。このチームの中心選手。