小池都知事が定例会見3月5日(全文1)震災から10年を機に「そなえよつねに」
東日本大震災からもう10年
そして来週3月11日は3.11ですね。東日本の大震災からもう10年となるわけです。震災で犠牲になられた方々に対しまして、あらためて哀悼の意を表(あらわ)したい、表(ひょう)したいと思います。そして、先日、余震がございました。先日の、結構強かったですよね。その余震で、あらためて東日本の大震災、思い起こされたと思いますけれども、この、被災された皆さま方には10年という節目、これまでのご苦労、大変なものがあったと思います。心からあらためてお見舞いを申し上げたく思います。 それから今日に至るまで、被災地の復興、確実に進展はしております。そして私自身も現地に幾度となく足も運びました。東北の状況、つぶさに見てまいりました。3.11の日のことを、今もどこにいて、何をしていたか、どう思ったかっていうのは皆さんそれぞれまだ記憶に新しいところだと思います。ひとえに、復興に向けて懸命に取り組んでおられた被災地の皆さまの努力が、今日の状況をつくってこられたと思います。こういった、皆さんの努力にあらためて敬意を表したいと存じます。 都としまして、この間、被災地の復興に向け、さまざまな支援をしてまいりました。職員を派遣してきましたけれども、その数延べにしますと3万人を超えております。復興の応援、風化防止のためのイベント開催、情報の発信、これらに都として積極的に取り組んできたわけであります。 10年の、この節目を迎えた今年ですけれども、東北の今を伝える写真展、それから復興応援のライトアップなど、さまざまな取り組みも予定をいたしております。1人でも多くの都民の皆さんにご覧いただいて、震災を忘れずに、そして被災地に思いをはせていただきたいと存じます。
発災時にはむやみに移動を開始しないで
また、この機会にあらためて発災時の行動について確認していきましょう。そのため、発災時の一斉帰宅抑制に関する普及啓発キャンペーン、これをあらためて行います。これは東京と埼玉の連携会議がございますけれども、この、東京・埼玉連携会議での取り組みとして行います。3月の8日から、来週月曜日から実施をいたします。これは埼京線などの主な路線の車内や、駅のデジタルサイネージなどを活用しまして、県民の皆さん、都民の皆さんに対して、発災時にはむやみに移動を開始しないというメッセージを共同で呼び掛けるものであります。 これに加えまして、安否確認の方法を決めておく。家族の間で決めておくなど、企業や、また学校、保護者の皆さんに、こういったポイントを抑えておいてくださいねといった、そのまとめのリーフレットをデジタルで配布をいたしますので、これも参考にしていただいて、こうした取り組みについてまとめた特設ホームページも作成をいたしておりますので、ぜひご覧いただきたいと存じます。 また、都としまして災害に備えて、家庭でできる日常の備蓄を呼び掛けております。皆さんに備蓄を進めてもらうためのウェブサイトです。東京備蓄ナビ、これを開設いたします。このナビに家族構成、そして住まいなどの状況などを入力していただきます。その結果、どれぐらい備蓄の品目が必要ですよ、数量が必要ですよということを、リストとして示されますので、連携する3つのショッピングサイトから直接購入することもできるようになっております。東京備蓄ナビです。お住まいの地域のハザードマップもこれで確認ができるようになっております。東京都防災ホームページ、そして防災アプリから利用できますので、都民の皆さんにはこの機会に「そなえよつねに」、私いつも申し上げております、「そなえよつねに」、これをぜひ実践をしていただきたい。 それからこのサイトを年度内にはオープンソース化いたします。COVID-19の東京都がまずデザインをいたしました、あの形と同じで、オープンソースにいたしますので、他の自治体でも活用ができるものとなります。ぜひご利用いただいて、それぞれの、特に1都3県、人の流れはいつも重なっているということを申し上げておりますので、共有のツールとして使っていただければというふうに思います。