小池都知事が定例会見3月5日(全文1)震災から10年を機に「そなえよつねに」
トレーシングをより強化する
昨年9月以降、保健師さん、看護師さんをはじめとした方々を募集いたしました。これ、会計年度任用職員という形で採用いたしております。これまで66名の方々を雇用して、そしてトレーサー班として活躍をしていただいているということであります。このところにさらに採用を増やすということで、体制の強化を図るというものです。保健師さん、それから看護師さん、事務職員さん、さらに40名程度増員をいたしますので、今日からの募集といたします。できるだけ早期に採用して、そしてこの要員というかトレーシングをより強化していくということです。コロナ対策にこのトレーサー班として加わっていただいて、都の職員の一員としてお力をお貸しいただける方、ぜひご応募いただきたいと思います。それからこちら募集の、あら、その前。はい。詳細はこちらのQRコードなど、ホームページからダウンロードできますので確認をしていただきたいと思います。 これまでの皆さんのご努力にはあらためて感謝をいたします。本当にありがとうございます。一方で、これまでのこの努力が水の泡に帰さないためにも、ここで気を緩めずに、さらに皆さんには原点に立ち戻っていただきたいというふうに思います。特に繁華街での人出が最近増えているということ、皆さん報道されます。これ、むしろメディアの皆さんにもご協力をお願いしたいんですけど、これだけたくさん人が出ていますよという報道が、またさらなる人を呼び込むという、バンドワゴンというか、集団心理というか、そういった効果にもつながることもあります。それらについてもご協力、報じ方などについてもコロナ対策をより有効にしていくということで、ぜひともいろんな工夫もしていただきたいというふうに思います。
もう一度、感染しない・させない意識を共有
先ほど繁華街を有する区長さんたちとテレビ会議も行いました。一般の人流の抑制に向けてどういうふうにしていくのか、もう一段これを強めていくためにはどうしたらいいだろうかというようなことで意見交換や、また、いろいろ各区によってノウハウを蓄積されておられます。お店に対しての呼び掛けなど、それぞれの地域ごとに工夫されている点など、一緒にオンラインで会議をすることによって、そのノウハウが共有できるというところであります。 そして、それらも含めて来週からまた次の延長された宣言下においてどうするべきかということなども含めて、話し合いを行ったところであります。もう一度、皆さんとあらためて感染しない・させない、この意識を共有して、原点に立ち戻りながらあらためてここで、ただの延長戦ではないということで、皆さんとあらためての対応を進めさせていただければと、このように考えております。 このあと、いろいろ議会との関連での手続きなどもございます。それを終えまして、またあらためて、1都3県のテレビ会議も途中入りますし、そのあと皆さま方にお伝えをしていきたいと思っております。 次のポイントでありますが、今日の次のテーマであります。来週3月10日というのは、東京都平和の日となっております。今から76年前の3月10日ですが、東京は激しい空襲に見舞われました。そして10万人ともいわれる尊い命が奪われた、東京大空襲がその日にあったわけでございます。毎年、この日、墨田区の都立横網町公園の中にあります東京都の慰霊堂で、都内戦災並びに関東大震災遭難者春季慰霊大法要、これが執り行われているわけであります。 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模をかなり縮小して実施されます。3月10日ですが、この大法要に参列しまして、尊い命を奪われました全ての御霊のご冥福をお祈りいたします。 そしてそのあと、都庁の第一本庁舎の大会議場、こちらで第31回になりますが、東京都平和の日記念式典を執り行います。多くの都民の尊い犠牲、そして先人たちの懸命の努力の上に築かれました今日の平和、そして反映、しっかりと次の世代へと引き継ぐ、このような誓いの場としていきたいと思います。なお、この式典につきましても、コロナの感染拡大防止の観点から、規模は大幅に縮小しての実施となります。都民の皆さま方には、犠牲となられた方々に哀悼の意をささげ、そのために式典開始の午後2時に合わせまして、1分間の黙祷をお願いしたいと存じます。