小池都知事「緊急事態、改めて認識を」 “積極的疫学調査”を強化
東京都の小池百合子知事は5日、定例記者会見で、緊急事態宣言が出てからの2か月、新型コロナウイルスの外出自粛や基本的な感染対策を行ってきた都民、事業者に対して「協力いただいていることに感謝を申し上げたい」と謝意を示した。一方、「引き続き協力をたまわっていかなければならない」としたうえで、「何のためにこれ(感染防止対策)をしているのか、そして何のために今後も(都から)協力をお願いするのか考えてもらいたい。いまも宣言が出ている最中。ということは、いまも緊急事態にあるということをみなさんに改めて認識してもらいたい」とも訴えた。
記者から宣言下の2か月間でどの対策が不十分だったかを問われると、「このところの数字を見ていて、高齢者の施設関連、それから病院などの関連(のクラスター)が出ている。こういったところの強化が必要であり、(施設職員らに対するPCRなどの)検査をさらに進めることが必要だ。その点をさらに強化する必要がある」と述べた。 この会見で、小池知事は「今後のリバウンド(感染の再拡大)、変異株の感染拡大を防ぐため、積極的疫学調査を改めて各保健所で取り組んでいる」と説明。感染経路を特定するため保健師や看護師を40人採用していくと発表した。