首相の2週間延長発言「都と軌を一にするもの」 新規感染者、前週比9割超に危機感―小池都知事
東京都は4日、新型コロナウイルスの都内での感染状況と医療提供体制について医療の専門家らが分析・報告する「モニタリング会議」を開いた。会議で小池百合子知事は記者団の取材に応じ、「昨日、菅総理が3月7日を期限としている1都3県の緊急事態宣言について『2週間程度延長する』というそのような発言があった」としたうえで、都の新規の感染状況が下げ止まっていないことに触れ「これ(首相発言)は緊急事態宣言を続けるという意味では都の現状認識、今後の在り方と軌を一にするもの。重く受け止めていきたい」と述べた。 【動画】首相の宣言延長発言、小池知事「都と軌を一にするもの」 東京都の新型コロナ分析会議
緊急事態宣言が延長された場合の今後2週間の都としての取り組みについては「1都3県で連携してやること、東京都としてなすべきことを整理していく。いずれにしても、人流を抑えていく。感染しない・させない、これを徹底するための方法と、それに対しての効果を吟味していきたい」と語った。
新規陽性者、前週比9割超に
小池知事は新規感染者数について「7日間平均で、(前週比)7割に抑えていくんだということを目安にして取り組みを進めてきた。しかし残念ながら、7割にとどまっておらず、きょうのR値(実行再生産数)にしても前週比にしてもそれぞれ0.9以上、9割を超えているのが最新の分析だ。依然厳しい」とし、横ばいに近い状態にあることに対して危機感を露わにした。 さらに、小池知事は変異ウイルスの感染拡大リスクや、医療機関のひっ迫度合いが続いたまま再度感染拡大することを警戒。「国と1都3県が連携しながら効果のある方法で取り組んでいく。そのためにも、とことん感染を抑えていくことに集中してみなさまのご協力をお願いしていきたい」と訴えた。