あの可愛いヤツなら乗れそう…って思った小柄な人は大正解!ダックス125【165cmで足つきチェック】
ロータリーシフトで初心者のハードルもぐっと下がった
ディテールを見てみよう。エンジンはモンキー125譲りのものとはいえ、大きく異なる点がひとつある。それはシフトパターンが、モンキーの5速リターンから遠心クラッチ式の4速ロータリーに変更されていること。つまりダックス125にはクラッチがなく、スーパーカブでおなじみの、踏み込んだらシフトアップ、踏み続けるとニュートラル、というパターンになっている。このためシフトペダルもカブ同様、カカトで踏み込んでシフトダウンができるシーソータイプが採用されている。クラッチがないことでエンストの心配はほとんどなく、シフトチェンジも簡単なため、初めてマニュアルバイクに乗るぞ! というライダーにも安心できる要素だろう。また、オートマ限定免許でも運転が可能なのも嬉しい。 フレームに目を移すと、スチール製のプレスフレームは美しく塗装され、ウィングマークのエンブレムが輝く。もしもバイクに乗ったことがないビギナーなら、「あれ、燃料タンクはどこだろう?」となるレイアウトだが、こちらもスーパーカブのように、シートを持ちあげると燃料キャップが出現。シート下が燃料タンクになっているのだ。このためスクーターのような収納スペースはなく、車載工具や書類はサイドカバーの中にしまう。スッキリしたスタイルの実現のため、タンクはやや小さめの3.8Lとなっている。 マフラーはアップタイプで、オフロードバイクのような雰囲気を見せているが、タイヤは一般的なオンロードタイヤなので、オフロードへ突っ込むのは難しそう。ホイールサイズは前後ともに12インチ、タイヤ幅はフロント120、リア130で、これはモンキー125と同サイズとなる。サスペンションはフロントに倒立フォークを採用。リアショックはプリロードの調整が可能なツインショックで、荷物やタンデムの有無に合わせることができる。ブレーキは前後ともに油圧ディスクで、もちろんABS付きだ。 灯火類はフルLEDとなり、小ぶりだが光量は十分。メーターはデジタル1眼で、スピードと燃料計のみがわかるシンプルなデザインだ。このスタイルはモンキー125、ハンターカブなども同様となっている。スイッチは非常にシンプルで、右手側にはセルスターターボタンのみ。左手側にハイビーム、ウィンカー、ホーンの3つのボタンが並ぶだけで、直感的な操作が可能となっている。また、遠心クラッチのためクラッチレバーがなく、ますますスッキリした印象だ。