リーダーの自覚漂う久保「チームを引っ張る」 難敵バーレーン戦を控えるサッカー日本代表
サッカーの日本代表は7日、2026年米国、カナダ、メキシコ共催のワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選第2戦のバーレーン戦(10日、バーレーン)に向け、現地で練習を行った。5日に中国を7-0と圧倒して白星発進を飾った試合で、1得点2アシストと奮闘した久保(レアル・ソシエダード)も軽快な動きをみせた。 日没とほぼ同時刻の午後6時に始まった練習でも久保は元気だった。昼間の酷暑が噓のように一気に過ごしやすくなる中、声を出しながらチームを活気付ける。W杯アジア最終予選に挑むのは2度目で、ピッチ内外の言動にチームリーダーとしての自覚が漂う。 中国戦では前半12分に大量点の口火を切った遠藤(リバプール)のゴールをCKでおぜん立てし、後半32分には長期離脱から復帰の伊東(スタッド・ランス)の得点もアシスト。追加タイムに自身がネットを揺らしてゴールラッシュを締めくくり、「いろんな選手のよさを出すことを意識した」と納得の表情を浮かべた。 北中米W杯の開幕は25歳で迎える。21歳だった22年カタールW杯は出場2試合で無得点と不完全燃焼に終わり、「思っていたのとは違かった」と悔やむ。チーム最年少だった当時に感じたもどかしさは、「25歳は普通に中堅。中心選手としてチームを引っ張る」と北中米W杯で晴らす考えだ。 バーレーンは難敵だ。5日に敵地でW杯常連のオーストラリアを1-0で下し、日本同様にW杯アジア最終予選を白星発進。アウェーで厳しい戦いが確実視され、「オーストラリアに勝った相手のホームゲーム。気を引き締める材料はそろっている」。圧勝発進におごることなく、チームを勝利へ導く。(奥山次郎)