名古屋学院大が日本体育大を撃破し、準決勝で日本大と対戦。もう一つのカードは3年連続で優勝を争った白鴎大と東海大
しかし、東海大はタイムアウト後に御林広樹が轟琉維のアシストから3Pを成功させると、ハーパーもドライブからフィニッシュして引き離すことに成功。「御林が1本決めたこととジュニアの活躍」と陸川章コーチが振り返ったように、終盤にジャンプショットとフリースローを2本決めた西田陽成といった4年生が素晴らしい仕事をし、大東文化大を7点差で振り切った。
2連覇を目指す白鴎大は、オータムリーグで1勝1敗だった専修大のチャレンジを退けて6年連続の準決勝進出を果たした。前半は一進一退の攻防になったが、オープンショットが入らなかったことと、ディフェンスからオフェンスのテンポを上げることができず、3Q開始早々に淺野ケニーが3Pを決めたことで5点のリードを奪われた。
しかし、「コーチ陣からトランジション(でペース)を上げろという指示が出ていたので、自分が積極的にプッシュして点数を取りに行きたいなと思っていました」と語った佐藤涼成が、3Pプレーを含むドライブからのレイアップを2本成功して同点に追いつくと、その後もアグレッシブに攻め続ける。24点中11点を3Qで稼ぐなど佐藤がチームを牽引し、15-0のランで最大でリード16点まで広げた白鴎大が、専修大の追撃を振り切った。
◆準決勝見どころ解説◆
準決勝第1試合 名古屋学院大 vs. 日本大
中央大戦の15本に続き、日本体育大戦でもは32本中17本の高確率で3Pショットを決めた名古屋学院大。新潟アルビレックスBBの特別指定選手としてBリーグの経験がある永野威旺、中央大戦で9本の3Pを決めた中山玄己が、得点面でチームを牽引できるかが最大の注目点になる。
日本大は神奈川大戦で11人が6分以上の出場時間を得るなど、選手層の厚いチーム。アップテンポな展開を好む名古屋学院大に対し、厳しいディフェンスでハーフコートの展開に持ち込んでハイスコアの展開を回避したいところ。司令塔の米須玲音と一戸啓吾のゲームコントロールと、コンゴロー・デイビットがインサイドの攻防で優位に立てるかが、日本大が主導権を握るためのカギになるだろう。