佐々木朗希はなぜ「もっと稼げる」2年後まで待たなかった? 代理人が代弁した今MLBに挑戦する理由
23歳でMLB挑戦の理由を明かす
今オフにプロ野球ロッテからポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指している佐々木朗希投手。過去に海を渡った日本人選手と比べても23歳と若い年齢での大リーグ挑戦に、米国内でも「なぜこのタイミングで」と注目を集めているが、代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は、佐々木の胸中を代弁している。 【画像】「2人並ぶと190超えに見えない」 大谷翔平と佐々木朗希との2ショット写真 佐々木は、現在プロ5年目の23歳。大リーグでは25歳未満、あるいはプロ経歴6年未満の海外選手はマイナー契約しか結べない「25歳ルール」があり、佐々木もこれに該当する。あと2年、大リーグ挑戦を待てば、より高額な年俸を得ることできた可能性が高いが、それでもこのタイミングで挑戦に踏み切った理由を、ウルフ氏が米メディアに明かしている。 米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のローワン・カブナー記者は「25歳になればもっと稼げるのに、ササキはなぜ今こんなこと(ポスティング)をするのだろうか?」という疑問と、ウルフ氏が米メディアに語った内容を自身のXで公開している。 ウルフ氏は質問に対し、「これは答えるのが難しい質問ですね。理由の一部は日本の文化、もう一部はロウキ・ササキだからです」とし、「野球には絶対と言えるものはありません。そしてロウキの目を通して見れば、人生に絶対というものはありません」と答えている。 続けて「ロウキ・ササキは、彼の人生を振り返ると、大きな悲劇があったので全てが当たり前だと思うことはありません。また、一部の球界関係者が考えているように、2年後にヤマモト(山本由伸)と同じような契約を得ることが絶対確実というわけではありません。野球はそのようにはいかないのです」と佐々木の複雑な胸中を分析。 「多くの投手が怪我で苦しんでいる様子を見ると、誰もが同じ問題をかかえる可能性があるのです。彼はトミー・ジョン手術をする可能性もあるでしょう。既に2回肩の手術をしていますし、腹斜筋の怪我もしています。物事は自分の思う通りにならないこともあります」と、不確実な未来よりも現在の選択を重視したことをあげている。 また「もう1つの点は、メジャーリーグに来ることは彼が高校生の時からの夢でした。ユウ・ダルビッシュ(ダルビッシュ有)やタナカ(田中将大)やマツザカ(松坂大輔)に憧れて育ちました」と、佐々木の大リーグへの憧れを明かした。 昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を経て、その考えはより大きくなったようで、「ここに来ることが彼がずっとやりかったことで、WBCに参加してメジャーリーガーたちの近くにいたことで、できるだけ早くメジャーに行くことこそが、彼がやりたかったことだと確信するに至りました」と決断の理由を述べていた。
THE ANSWER編集部