前回決勝で“まさか”の先行! 往年を彷彿とさせた48歳・伏見俊昭が本音「周りのみんなが持ち上げるから」/松山競輪
松山競輪場のナイター「スポーツ報知杯争奪戦(F1)」が1日、初日を開催。S級予選6Rを走った伏見俊昭(48歳・福島=75期)に話を聞いた。 前を任せた木村弘が津村洸次郎に執拗に突っ張られたが、2角から軽快にまくって津村ラインを飲み込んだ。続いた伏見は余裕の差し脚で1着を手にした。「自分がスタートを失敗しました。2分戦だから前を取って突っ張るのが理想だったし。弘と後ろを固めてくれた関東勢のおかげですね」と振り返った。 伏見と言えば、前回の取手決勝でまさかのカマシ先行に出て2着に逃げ粘った。軽やかな出足は往年を彷彿とさせ健在ぶりを大いに示したが、どうやら自力の決まり手が付く流れを歓迎していないようだ。 「取手は周りのみんなが持ち上げるからああいう(逃げる)展開になっただけですよ(苦笑)。自分は自力じゃないんですから。今回は(番手回りだったし)道中で脚を溜められたのでいいですね。前回の先行に比べれば調子はずっといい」 2日目、準決12Rの北日本は追い込みタイプの尾形鉄馬と2車。別線は久田裕也と小畑勝広にラインができ、伏見の動向に注目が集まったが「いやいや、自力の番組で組まれてもきついですよ…」と困惑。熟考の末に「関東の後ろ」とコメントし、24歳の久田、25歳の小畑との自力バトルは回避した。(netkeirin特派員)