国学院大が全日本初優勝!2冠達成&史上6校目の3冠王手 前田監督胸張る「全員駅伝」最大1分27秒差逆転 エース平林はトップ立てず涙もアンカー勝負で歓喜
「全日本大学駅伝」(3日、熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ) 「大学三大駅伝」の第2戦として行われ、今年の出雲駅伝を制した国学院大が初優勝を果たし、2冠を達成した。同大初、史上6校目の大学駅伝3冠に王手をかけ、残すは来年1月の箱根駅伝のみとなった。青学大との終盤のデッドヒートを制した。史上初の5連覇を狙った駒大は、終盤に追い上げをみせたが、2位に入った。青学大はアンカー勝負で屈し3位に終わった。 【写真】国学院大の強さのヒミツ発見!ゴールで監督と待ち受けるのは大物女性歌手 1区で嘉数純平(3年)がトップの日体大と2秒差の2位と奮闘。2区で6位、3区と4区で3位と上位を守り続けた。4区を終了時点で首位青学大と最大1分27秒差あったが、5区で野中恒亨(2年)が区間賞の走りで、トップの青学大と41秒差の2位に浮上。6区の山本歩夢(4年)が36分47秒の区間新で青学大と4秒差にまで縮めた。 7区は2月の大阪マラソンで初優勝を果たした平林清澄主将(4年)が出走。青学大の太田蒼生(4年)との激しいエース争いを繰り広げ、再び4秒差で最終8区の上原琉翔(3年)につないだ。上原は青学大・塩出翔太(3年)とのアンカー勝負で、10キロ手前で前に出ると、そのまま突き放して歓喜のゴールテープを切った。 来年1月の箱根駅伝で大東大、順大、早大、青学大、駒大に次ぐ史上6校目の3冠に挑む。 前田康弘監督は「まだ実感はないんですけど、全員駅伝、素晴らしいチームでここまでこさせてもらった。幸せなこと。3冠はまったく考えてない。一戦必勝で臨んできた。箱根に向けてはこれからじっくり強化していきたい」と、語った。7区終了後、エース対決で逆転できなかった平林から涙の電話があったことを明かし、「『監督申し訳ない』と。今、平林また泣いてるんじゃないかな」と笑った。