日本人選手たちが好発進!「オリンピック予選シリーズ(OQS)」上海大会 女子スケートボードパーク種目
大会レポート
【ラン1本目】 オリンピックルールにて決勝は45秒のラン3本目のうちのベストスコアが採用される一方で、一度トリックを失敗した時点でランを続行できなくなるため、1本目では後半でより攻めるライディングをするためにもある程度のスコアを残しておくことが必要となる。そんな中でちょっとハプニングがあったものの80点台後半の高得点をまず残してきたのがイサドラ・パチェコだ。 スピード感があるライディングでスタートしたイサドラは、中盤で「バックサイドスミスグラインド」でミスし1本目は良いスコアを望めないと思われたが、ジャッジや運営の準備が整う前にライディングしたことが発覚しリトライするチャンスを得た。そして再度スタートし直すと「ステールフィッシュ」や「バックサイドスミスグラインド」、「フロントサイド50-50 to フェイキー」をフルメイクでランを終えると86.77ptをマークした。 そんなイサドラの後に滑走し1本目でのベストスコアを叩き出したのはオーストラリアの新星アリサ・テルー。昨年7月に開催された「X Games California 2023」ではパーク及びバーチカルの両種目で金メダルを獲得する大会最年少記録を持つ彼女は決勝で見事なランを見せた。「キックフリップインディグラブ」や「540」、「バックサイド360」などの高難度トリックをふんだんに盛り込んだライディングを見せると89.18ptをマークして幸先良いスタートを切った。 そして1本目ではアリサに追随する形で、その後滑走した開心那が得意とするコーピングトリックとフローでしっかりまとめ88.04ptをマーク。また準決勝1位通過を果たした長谷川瑞穂も「クレイルスライド」や「メロン540」など豪快なトリックを決めると86.20ptをマークした。
【ラン2本目】 1本目では全体的にしっかりランをまとめてきた選手が多い印象を受ける中、2本目では勝ちにいくために攻めのライディングが求められる中で独特なプレッシャーも相まってかミスをする選手が増えたランとなった。 2本目でまずトリックを決めきって強さを見せたのは四十住さくらだ。ラン1本目ではファーストトリックの「ヒールフリップインディグラブ」でミスし得点を伸ばせないでいた。2本目では見事修正した上でボックスジャンプでの「バックサイド360」やエクステンションでの「フロントサイドブラントスライド」などを決め切りフルメイクで終えるとベストスコアを87.02ptへ引き上げた。 そして勢い止まらずベストスコアを伸ばしてきたのはアリサ。ラン1本目でも高得点を残した彼女はさらに1本目のトリックの完成度を上げたライディングを2本目で見せる。「マックツイスト」や「フロントサイドリップスライド」など様々なトリックをクリーンに決めていく中、ボックスジャンプとディープエンドの2箇所で「キックフリップインディグラブ」をメイク。 同じトリックをランで入れることに対してどうスコアリングされるかが注目されたが、1本目のスコアを上回るも91.17ptをマークし、より優勝に近づくランを見せた。 そして勢い止まらずベストスコアを伸ばしてきたのはアリサ。ラン1本目でも高得点を残した彼女はさらに1本目のトリックの完成度を上げたライディングを2本目で見せる。「マックツイスト」や「フロントサイドリップスライド」など様々なトリックをクリーンに決めていく中、ボックスジャンプとディープエンドの2箇所で「キックフリップインディグラブ」をメイク。 同じトリックをランで入れることに対してどうスコアリングされるかが注目されたが、1本目のスコアを上回るも91.17ptをマークし、より優勝に近づくランを見せた。 そんなアリサを追う形で90点台を叩き出したのは開。1本目でメイクした特徴的なコーピングトリックをさらにブラッシュアップしたライディングの中に「キックフリップインディグラブ」を追加してスコアアップを図るも、見事狙い通りに90.18ptをマーク。冷静に分析してしっかりスコアにつなげてくるところが世界ランキング1位の強さのように感じた。