川崎フロンターレ退団発表のFWゴミスが日本を語る「どこに行っても驚くほどに美しい」
Why JAPAN? 私が日本でプレーする理由 川崎フロンターレ バフェティンビ・ゴミス インタビュー 前編 【写真名鑑】レアンドロ・ダミアン、ジュニーニョほか Jリーグ歴代外国人助っ人たち Jリーグは現在、じつに多くの国から、さまざまな外国籍選手がやってきてプレーするようになった。彼らはなぜ日本でのプレーを選んだのか。日本でのサッカーや、生活をどう感じているのか? 今回は川崎フロンターレのFWバフェティンビ・ゴミスをインタビュー。残念ながらこの度退団が発表されたが、欧州トップクラスを長く経験した彼が日本へ来た理由。そして実際に日本でプレー、生活してみた印象に耳を傾けてみたい。(※取材は8月末に行ないました) 中編「ゴミスが『日本のフットボールの未来は明るい』と確信する理由」>>後編「ゴミスが語るフランスと日本のサッカーの違い」>> 【日本はあらゆる意味合いにおいて、興味深い国だと思っていた】 今季のJリーグでもっとも国際的に名の通る外国籍選手といえば、川崎フロンターレのバフェティンビ・ゴミスだった。 ミシェル・プラティニ(1970~80年代に活躍したフランスサッカー界の大スター)も活躍したサンテティエンヌの下部組織で鍛えられ、リーグ・アンやプレミアリーグでプレーし、チャンピオンズリーグにも出場。ガラタサライでは2度の在籍期間中に1度ずつトルコ・スパーリグを制覇。その間にはアル・ヒラルに3シーズン半にわたって所属し、サウジ・プロリーグとAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で2度ずつ優勝している。 2019年11月に埼玉スタジアムで行なわれた浦和レッズとのACL決勝第2戦では、アンドレ・カリージョのアシストから2試合合計3点目となるダメ押しゴールを奪った。トレードマークの猛獣のゴールパフォーマンスを見せつけられて、悔しさを味わった浦和ファンも少なくないだろう。 フランス代表の一員としてEURO2008にも出場したストライカーは2023年8月、川崎に加入。38歳の誕生日の2日後のことだった。 「私はそれまでにフランスや英国、トルコ、サウジアラビアでプレーしてきた」とゴミスは最初の質問に応じた。 「ガラタサライとの契約が満了して、自分のキャリアの最後にヨーロッパ以外の国でプレーしたいと考えていたんだ。できれば、フットボール以外にも豊かな文化があるところがいいと思っていたら、川崎からオファーが届いた。当初はフランスから遠いので少し迷ったが、そこで得られることを考えたら、断るわけにはいかなくなった。日本はあらゆる意味合いにおいて、興味深い国だと思っていたから」