5年後その100万円で同じ商品が買えますか?投資は「お金の置き場所」を考えることで「銀行にお金を預けっぱなし」は実質的に資産を減らす行為である
◆投資の目安は月収の5% それなのに、多くの人々はいまだに漫然と銀行に預けています。 「それでも銀行に置いておきますか?」と、皆さんにうかがいたい。 日本人の多くはこうした事実を知りながらも銀行にお金を置いて、みすみす価値を下げてしまっています。 お金を捨てているのも同じなのです。 だったら、 「せっかくですから、大事なお金を働かせましょう」というのが投資の考えです。 後で詳しく述べますが、私は投資に特別な勉強は必要ないと考えています。 まず大事なことは「生活のリズムに投資を入れること」です。 月々3万円、いえ1万円でもよいのです。 私は「月収の5パーセントを目安にしてください」とお伝えしています。 まずは「お金に働いてもらう」ことです。 「今から投資して間に合いますか?遅いのではないですか?」という50代以上の人の質問をよく聞きます。
◆「銀行が安全」は大間違い!? けれど、あなたはこれから何年生きますか? わかりませんよね。 すぐに死ぬなら投資などしなくていいでしょう。 けれど80歳、いえ90歳、100歳まで生きる「リスク」もあるのです。 生きている限り、お金をただ寝かせておいて、実質的に目減りさせてもいいのですか。 人はいつ死ぬかもわかりませんし、いつまで生きるかもわかりません。 さわかみ投信のファンド仲間には、90代で投資を始められた人もいらっしゃいます。 それでも銀行に置いておきますか? 銀行に預けたお金は目減りすると言いました。 それでも、「銀行に置いておけば安全だから」と思う人もいるでしょう。 しかし「銀行が安全」というのは大間違いなのです。 まず「預金」という言葉が間違っています。 皆さん、この言葉のおかげで銀行にお金を「預けて」いると勘違いしていますが、実はお金を「貸している」のです。 銀行は公的な機関ではなく、あくまでも民間の法人です。 皆さんから「借りた」お金をさらに貸すことで利益を得ています。 銀行は公的な機関ではなく、あくまでも民間の法人です。 皆さんから「借りた」お金をさらに貸すことで利益を得ています。
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