世界戦開催発表会見にリモートで参加したサム・グッドマン　手前は井上尚弥（右）と武居由樹

　ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者〝モンスター〟井上尚弥（31＝大橋）に挑むIBF＆WBO同級1位のサム・グッドマン（26＝オーストラリア）が準備を整えた。 　24日のクリスマスイブに東京・有明アリーナで〝モンスター〟と激突するグッドマン。オーストラリアメディア「Herald　Sun」によると、今年5月に武居由樹（28＝大橋）に判定で敗れるまでWBO世界バンタム級王者だったジェイソン・モロニー（33＝オーストラリア）が王者のスタイルを完全コピー。グッドマンのスパーリングパートナーを務めていたという。 　2020年10月に井上と対戦し、KO負けを喫しているモロニーはモンスターの試合ビデオを何時間も分析し、スパーリングでグッドマンと対峙してきた。モロニーは「井上選手の爆発力をマネするのが難しいのは明らかだ。しかし、それは彼が相手を特定のショット、つまり彼が好むパンチに誘導する方法によるもの」と指摘し「井上選手はボディーを打つのが好きで、右パンチが強く左フックも強い。私はただ、できうる限り手助けしようとしているだけだ」と語った。 　グッドマンは「キャンプではハイレベルな選手が集まり、試合に向けていい準備ができた。（弟アンドリューと合わせて）モロニー兄弟は素晴らしい仕事した」と感謝した。同メディアは「グッドマンは長期にわたる激しいスパーリングをこなした後、世界に衝撃を与える準備ができている」と報道。大番狂わせを期待していた。