名古屋市・河村市長が定例会見7月12日(全文2)市民の安全のためストップするのは市長の義務
主催団体は市が安全確保を強化できたと主張しているが
朝日新聞:朝日新聞の関です。じゃあ関連ですけれども、「不自由展」の主催団体さんのほうは安全確保に、さらに市は強化することができたと、それが義務であるという主張をされてるんですね。で、名古屋市のほうは最大限の安全確保を払った上でも止められなかったというところで平行線になってると思うんですけれども、この辺りどうでしょう、さらにできたのかどうか、市長の考えを聞かせてください。 河村:それは私からすれば、無理でしょう。ちょっと捜査に関連するのは全部言わんでくれ言われてますけど。これはやっぱり無理だと思いますよ、私。市民の安全を守るためには。これだけ警戒しとってもまずこういうことが起こったと。起こったんですから。既遂になっとりますからね。これは、僕は無理だと思いますね。当然やっぱり市民の安全のために止めさせていただいて、あと警察の捜査をしっかりやっていただくと。今のところではね。 朝日新聞:個別の件はいろいろあるんですけれども、1点だけ質問があるのが、不審な郵便物がありますということを認識されていたにもかかわらず、警察ではなくて職員の方が不審なものを開けたというところで、なぜ警察に託さなかったのかという指摘がありますけれども、これはどう聞かれますか。 河村:なかなか難しいね、それ。捜査実務だと警察が開けるんかね。 朝日新聞:その辺はちょっと判断だと思うんですけど。爆発の危険性があると懸念された場合、専門のほうに分析に回すとかってことは考えられますよね。 河村:それ、考えられないことはないわね。 朝日新聞:そこの安全確保に対して怠ったという指摘があるんですが、市長のご感想をお願いします。 河村:怠ったのか、絶対的に怠ったとは言いかねると思いますけどね、私、それは。いろんなケースがあり得て。と思いますけど。
安全の確保が確認できた場合はどう判断するのか
朝日新聞:その辺りでおそらく指摘されて、判断が問われてますので、整理してもらったほうがいいかなと思うんです。先ほど質問ありましたけども、今後さらに、【******00:38:15】の開催できなかった分を、再開を求めていきたいと団体さんは主張されてるんですけども、同じように開かせてくれといった場合、あるいは安全の確保が確認できた場合っていうのはどんな判断になってきますか。 河村:いや、まず警察の十分な捜査を待つというのは当然なことでしょう。だで、ちょっと警察のほうにも、今僕が言っとる、上回ることがありますんで、それをぜひ発表してもらって、発表してもらわないかんです、それは。僕からは言いにくいね。 朝日新聞:今回の案件はそうでしょうけど、半年後とか来年に同じような内容の展示会を開きたいという要請があった場合どうしますかということです。 河村:それは分からんわ、そんな。そんなこと言われたって。そんな差し迫った状況がどうのこうの、差し迫った、最高裁の判例でも差し迫ったという、差し迫ったいう状況ってものすごいいろいろありますんで。で、実行に、行為にこうやって及んでまった場合、既遂になっちゃった場合は、それはやっぱり大変なことでしょう。 朝日新聞:その時々の状況で判断するということでよろしいですかね。 河村:それと今言いましたように一遍、私も、各自治体、悩んでみえると思いますんで、一遍、世界の対応というのを調べてみますわ、こういうやつ。泉佐野市は関西国際空港のなんかそれにまつわる話でしょう、確か。今度のはまたちょっと違いますよね、こういうのは。 朝日新聞:よその話はよくてですね。じゃあもう一度、対策聞きますね。今の【*****00:40:05】できなかったことについて再開を求めていることについてはどう返答される、現状ですけど、おつもりですか。 河村:とにかく警察とよう協議するということですけど、差し迫った危険性を超えた、危険性というのは、それはそう簡単に除去できるものではないと思いますよ、私は。市民の安全を守ろうということからすれば。 朝日新聞:ありがとうございました。