よい行いをしている人が、がんなどで亡くなるケースを多く見てきた医師・小林弘幸「善行を積めばいつか報われるなんて簡単に言えない。それでも…」
◆よい行いは、自律神経を整える おそらく、みなさんの中には、「じゃあ、日々よい行いをしていれば、いずれ幸せになれるのですか?」「日々よい行いをしていれば、不幸や災難から逃れられるのですか?」と率直な質問を投げかける方も多いと思います。でも、そう聞かれても、私には答えられません。 私に答えられるのは、少なくとも、日々よい行いをしていれば、自律神経を素晴らしい状態に整えることができるということだけです。ただ、自律神経がそういった状態になれば、健康も、仕事も、人生も、いろいろなことがよい流れに向かいやすくなるのは確かだと思います。 だから、「よいことも悪いことも、自分が受ける結果のすべては自分がつくっている」という因果応報の教えを胸に刻んだうえで、できるだけよい流れへ自分をシフトしていこうとする姿勢が大切なのです。 そして、そのためにも、陰徳を積んだり、善行を積んだり、人に親切にしたりして、日々よい行いをする心がけが重要になってくると私は思います。 ※本稿は、『心と体が乱れたときは「おてんとうさま」を仰ぎなさい: 人生が大きく変わる自律神経のルール』(草思社)の一部を再編集したものです。
小林弘幸
【関連記事】
- 小林弘幸 人生は結局「不遇な時期をどう過ごすか」で差がつく。流れが悪いときほど大石内蔵助のように「こっそり、ひっそり準備」が正しい【2024年上半期BEST】
- 小林弘幸「どうして評価されないんだ!」と思った時点で自律神経は乱れまくり…家康と日光東照宮に見る<自分に流れを引き寄せるコツ>とは
- 小林弘幸 上司に認められない…でもそれって大事なこと?人生は「本当に大事なこと」と「どうでもいいこと」を切り分けられるかで決まる
- 「イライラする」「気分が落ち込む」《不機嫌》をもたらす原因とは?自律神経の専門医が教える、上機嫌で過ごすためのヒント
- 専門医が教える、自律神経を整えて陽気になる5つの習慣「午前中は頭を使い、午後は掃除」「心休まる空間を持つ」「〈ホワイト刺激〉で幸せホルモンを」