日銀・黒田総裁会見3月16日(全文2)下押し圧力が出れば、追加の金融措置も
日銀の黒田東彦総裁は金融政策決定会合後の16日午後、記者会見を行った。当初、会合は18、19日に開く予定だったが、前倒しした。 【動画】新型コロナ対応で追加の金融緩和 日銀・黒田総裁が会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「新型コロナ対応で追加の金融緩和 日銀・黒田総裁が会見(2020年3月16日)」に対応しております。 ◇ ◇
世界全体が景気後退に陥る可能性をどう見ているのか
読売新聞:読売新聞の【トダ 00:17:52】です。総裁は今ほどリーマンショックとは違うというふうにおっしゃられましたけども、現状、アメリカのマーケットを見ると、ダウとかの下落率がリーマンを上回る下落率になっているところもありますけれども、今後、景気後退に、世界全体が景気後退に陥る可能性をどのように考えていらっしゃるのかということと、あと、マイナス金利の引き下げを今回は見送ったわけですけど、今回は金融機関の資金繰り支援を強化してもらわなければいけない中で、マイナス金利の引き下げは金融機関の収益を悪化させるということ、副作用をかなり意識したのか、この2点をお願いします。 黒田:前者については、やっぱり基本的にはそれぞれの国、地域、中国とか、中国以外のアジアとか欧米とか、いろんなところのコロナウイルスの感染の拡大とか、それの、いずれ収束されると思うんですけども、それの時期がずれているんですね。 ですから、それぞれの地域で感染が収束されれば回復はかなり急速だろうということはみんな言っているわけですね。これは例えば地震とか津波とか洪水とか、そういうことによって生産設備が破壊されるとかインフラが破壊されるとか、そこに住んでた人が離れてしまうとか、そういうことではなくて、設備もありますし人もいるわけですよね。ただ、やはりコロナウイルスを収束させるために、さまざまな集会の抑制とか、さまざまなことが行われるために、需要や生産が一時的に急速に減少するということが起こってしまう。