海外メディアは羽生結弦の競技“引退”をどう伝えたか…「間違いなく歴代最高スケーター」「エレガントな滑りは審判も味方に」中国でSNSトレンド1位
記事は、羽生の会見コメントを紹介しつつ、ここまでの歩みをこう説明した。 「4歳でスケートを始め早熟な才能を持った羽生は、2010年に15歳で世界ジュニアのタイトルを勝ち取った。2011年の東北大地震と津波の震源地は、彼の故郷である仙台から80マイル(約130キロ)だった。彼は、地震発生時は練習中で、被害を受けた自宅に戻るまで避難施設で3日間から4日間を過ごしたと伝えられている。2012年に彼は世界選手権で銅メダルを獲得した。2014年ソチ五輪ではミスをする選手が多く出た中で金メダルを取り、カナダのパトリック・チャン時代を終わらせた。そこから彼は繰り返される足首の故障に加え、2014年中国杯での正面衝突事故や毎シーズン敗北をも味わってきたが、平昌大会で獲得した2つ目の五輪金メダルを通して、この競技での王者の座を守ってきた。彼は1948年と1952年に米国のディック・バトンが達成して以来となる五輪のフィギュアスケートのシングルで連覇した選手となった」 そして北京五輪で金メダルを獲得した羽生の“ライバル”ネイサン・チェン(23、米国)を引き合いに出し、「チェンは前回の五輪で(羽生から)王座を継承したが、羽生について質問を受けると、常に畏敬の念を持って語っていた」とし、こう続けた。 「世界各地でのグレードの低い大会でさえも、日本のメガスターが出場すれは、そのスケートを見るために野宿までするファンがおり、彼が競技を終えた後には、くまのプーさんが氷上に散らばった」 羽生の代名詞でもある、その演技後にくまのプーさんのぬいぐるみが投げ込まれるシーンをピックアップした。 英国のBBCは、「男子フィギュアスケート界で史上最も偉大な選手の1人である日本の羽生が引退を発表した。27歳の羽生は2014年のソチと2018年の平昌で過去66年で初めて五輪を連覇した男子選手となった。故障に悩まされ、3連覇を狙った2022年の北京大会は4位に終わり3連覇は逃していた」と報じた。 そして、この日の会見から「『アイスプリンス』として知られるスケーター(の羽生)は、観客の前で4回転アクセルを着氷させる探求を続けていくと表明した。彼は北京五輪では競技会で初めて4回転アクセルを成功させると約束していたが失敗し、彼のゴールは、今代わりにエキシビションでそれを追い求めていくことになった」と伝えた。