激震!女子フィギュア金メダル“大本命”のワリエワにドーピング疑惑報道…海外メディアは2度目の不正疑惑ロシアを痛烈批判
北京五輪で8日夜に開催予定だったフィギュアスケート団体のメダル授与式が中止され、海外メディアは9日、その理由として金メダルを獲得したロシアオリンピック委員会(ROC)にドーピング疑惑があると報じた。一部のメディアは、その禁止薬物を使用した疑いのある選手が、フィギュアの世界最高得点保持者で、女子シングルの金メダル候補であるカミラ・ワリエワ(15)だとの衝撃報道を行った。 五輪専門メディアのインサイド・ザ・ゲームズは9日、メダル授与式が中止となった理由について「ワリエワが受けたアンチ・ドーピング検査に関わる法的問題であることを独占的に入手した」と報じた。記事は、「ワリエワが違反した可能性のある薬物は競技力向上のためのものではないようだ」としており、ロシアの一部報道では、含まれていた薬物は、トリメタジジンで、通常、狭心症の発作を防ぎ、心臓への血流を助けるために使用される薬であるという。 さらにワリエワは15歳で、世界反ドーピング機関の規程により16歳未満のアスリートは保護対象になるとし、もし仮にドーピング防止規則違反の罪を犯していたとしても公式には実名が発表されないという複雑な事情も紹介された。 英ガーディアン電子版も「優勝したチームのロシアメンバーにドーピング陽性結果が出たため授与式は中止になった」と報じた。ガーディアンが取材した複数のニュースソースも「この薬物は競技力向上のものではない」としており、インサイド・ザ・ゲームズの報道と一致する。 禁止薬物について米NBC局電子版はワリエワやロシアなどの名前は出していないが、トリメタジジンがなぜ禁止薬物リストにあるのかを短く説明。 「薬理学に関する知識によれば、アスリートが身体効率を向上させるために、特に持久系スポーツの場合に使用することができると発表している論文がある」としている。 今季シニアデビューを果たしたワリエワは、3本の4回転ジャンプをプログラムに組み込み、世界最高得点を次々と更新して、フィンランディア杯、GPシリーズ・カナダ大会、ロステレコム杯、ロシア選手権、欧州選手権と出場試合をすべて優勝。「絶望」との呼称で呼ばれるほどの強さで、今回も団体戦の女子シングルで五輪デビューしFSでは女子選手として初めて五輪で4回転ジャンプを成功させ、チームの金メダル獲得に貢献した。 15日から始まる女子シングルでもガチガチの金メダル候補として注目されていた。 だが、もしドーピング疑惑が事実であれば、団体戦の金メダルをはく奪され、女子シングルには出場できない。衝撃的なニュースだ。