通気性400%UP! さらさらして軽く、涼しい「ミズノ」の機能下着「カルエアー」
猛暑・酷暑を乗り切るには、吸汗速乾の機能性ウエアが欠かせない。しかし大量に汗をかくと、乾いた後の機能性ウエアにベタつきを感じることが少なくない。着用感がさらさらで、心地よさが持続する吸汗速乾の涼しいウエアはないものかと、スポーツショップやアウトドアショップで新しい製品を買っては試す日々が今年もまた続いている。 「Mizuno(ミズノ)」から2024年春夏に新発売された「カルエアー」を買って、アンダーウエアとして七分袖シャツの下に着てみて驚いた。シャツだけ着るより涼しく、汗を吸って乾いた後もベタつきがない。何より、軽いので重ね着している感じがしない。そこでミズノ株式会社を訪ねて、グローバルアパレルプロダクト本部グローバル企画・デザイン室の井之口正憲さんに「カルエアー」の話を聞いた。
吸水性の高い糸と撥水性の高い糸を掛け合わせ、吸汗速乾性と通気性を両立させた
「すでに世の中には吸水速乾性の高いウエアがたくさん存在していますが、それらは主にポリエステルの糸を用いて作られています。弊社でも吸水速乾性をうたっている製品にはポリエステルが広く使われています。 ところが、ウエア全体を吸水速乾性の高い生地にしても、汗が蒸発した後で、汗に含まれる成分が膜となって生地に残ります。これが生地に目詰まりを起こし、通気性が悪くなるんですね。すると体温で温められた空気が衣服内に滞留しやすくなって、暑さを感じる要因になります。膜として生地に残った汗の成分がベタつき、皮膚に張りつくような不快さの元になります」 綿100%のシャツで汗をかいた後いつまでも湿ったままなのは不快だが、吸汗速乾の機能性ウエアを着て汗をかいた場合、確かに乾きが速いのはよいとして汗が引いた後にベタベタするように感じる。あの感覚は水分が気化した後に残る汗の成分の膜が原因だったのか! 長年にわたり、それと意識しないで吸汗速乾の機能性ウエアを着ていた。
「吸水速乾からもう一段階、機能を高めて、汗が乾燥した後に生じる不快感を解消したのが『カルエアー』の優れた点です。多くの機能性ウエアに使われる吸水性の高いポリエステルの糸と、撥水加工を施したポリエステルの糸を掛け合わせることで、汗が気化した後の膜で生地が覆われるのを避ける『空隙』を作ります。空気の通り道ですね。 撥水性の高いポリエステルの糸で確保した『空隙』には膜ができませんから、ウエアの通気性が損なわれず、常に快適さが保たれます。吸水性の高いポリエステルの糸の機能は従来の通り発揮され、汗をかいても速やかに吸収し蒸散するので不快感が解消され、気化熱による体温調節も滞りなく行われます」