スーパーマーケット研究家が厳選!訪れるべき“魅惑”のご当地スーパー15選
【和歌山県】ハイマート Bハイマート 「アパレル出身の社長が2020年から展開している新しいスーパー。おしゃれな店内が印象的です。県の名物である、高菜の葉でご飯を包んだ『めはり寿司』を、地元のさんまを使ってアレンジしたオリジナル商品『めはりさんま寿司』は絶品。 『熊野産あまごのオイル煮(コンフィ)きゅうりのサルサ弁当』とともに『お弁当・お惣菜大賞2023』の優秀賞を獲得しました。地元野菜をふんだんに使った『熊野ピッツァ』など、独自に開発したお惣菜、デリカテッセンが人気です」 【鳥取県】エスマート 湖山店 「鳥取を代表するご当地食品といえば、江戸時代発祥とされる『とうふちくわ』。当時は魚が高級品だったため、ちくわを作る際に白身魚と豆腐を約3:7の割合で混ぜたことが始まりだとか。“蒸し”と“焼き”の2種類あり、今ではさまざまなメーカーから発売されています。 ふわふわの食感が特徴で、しそ味、ねぎ味、チーズ味、カレー味など種類も豊富。ぜひ店内の専用売り場をのぞいてみてください。最近は全国で人気の『白バラ牛乳』も鳥取がご当地。時期によっては、地元ならではのレアなコラボ商品に出あえるかも」 【高知県】サニーマート中万々店 「一度味わっていただきたいのが、高知の伝統的な調味料『ぬた』。葉にんにくに味噌、酢、砂糖などを混ぜたもので、にんにくのパンチがありながらもどこか爽やか。調味料売り場にて、常温保存できる便利なパック商品を販売しています。 店内の鮮魚コーナーに並ぶカツオのたたきや、ぶりの刺身にもよく合いますよ。おみやげには昭和レトロなパッケージが可愛い、甘い味つけのポップコーン『ジャイアントコーン』や『シュガーコーン』を。地元で愛され続けているお菓子です」
【福岡県】ダイキョー 弥永店 「現在の“ご当地スーパー”ブームを牽引するお店。見たことのないスイーツやお惣菜など、個性的な商品を開発し続けています。同店を一躍有名にしたのが、イタリアのスイーツ『マリトッツォ』とおはぎを合体させた『はぎトッツォ』。生クリームとあんこがマッチした新感覚スイーツとして、テレビでも大きく紹介されました。 チェーン店としては4店舗のみの展開にもかかわらず、オリジナルのPB商品の開発にも積極的。えのきをペペロンチーノ風に味つけした『ぺぺなめ』は想像以上に、にんにくたっぷり。ご飯にもパスタにも合う逸品です」 【鹿児島県】A-Z あくね 「“AからZまでなんでもそろう”がモットーのとおり、食品から自動車まで約40万点の商品を取りそろえる超大型スーパー!郊外を中心に全3店舗を展開、いずれも24時間営業です。しょうゆだけでも280種類以上と品ぞろえはとにかくバツグン。 食の安全にもこだわりがあり、県産の素材を使った商品を数多く取り扱っています。鹿児島らしく焼酎のラインナップもずらり。オリジナル商品の芋焼酎『牧尾』には、地元で採れた芋『黄金千貫』を使用しています」 【沖縄県】ジミー 那覇店 「米軍の統治下にあった沖縄で、パンや焼き菓子を販売する店として1956年にオープン。肉や魚などの生鮮食品を取り扱っていないため厳密にはスーパーとはいえませんが、お惣菜や加工食品など独自のオリジナル商品と、沖縄ならではのアメリカンな雰囲気が味わえる店として根強い人気を誇っています。 特に那覇店はビュッフェレストランも併設しており、ジミーオリジナルケーキはもちろん、肉料理やパスタ料理、沖縄料理まで食べ放題。定番おみやげの『アップルパイ』も購入できます」 教えてくれたのは……菅原佳己●スーパーマーケット研究家。『マツコの知らない世界』(TBS系)への出演をきっかけに、ご当地スーパーの火つけ役としてメディアへの出演・掲載も多い。新刊『すごいローカルチェーン100』(イカロス出版)が話題 取材・文/植木淳子