訪問看護師は見た! ヤバい奥さまの「夫をその日までは生かして!翌日以降は結構です」という「勝手な言い分」とまさかの「財産分与」。そのワケは...
高齢化が進む日本では、介護施設の増加とは別に、在宅介護の需要も上昇している。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「おいおい染めてくれよ...」ラブラブの40代夫婦に何が起きた?オスの本能には視覚効果が必要という辛い現実 「高齢者本人の意思で在宅介護を選ぶ場合もあれば、金銭的な問題で介護施設を頼れず在宅介護を選択するご家族もいらっしゃいます。 厚生労働省「介護給付費等実態統計(旧:調査)」によると、訪問介護の受給者数は平成19年から令和4年の16年で約30%増えたといいます。また在宅介護を選ぶ際は、信頼できる「訪問医」をもつことも大切なことです」 今回お話を伺ったのは、「訪問看護師」として長年働いている看護師の大月美絵さん(仮名/48歳)だ。「訪問看護」は、患者の自宅を訪問するため、否が応でも様々な家庭の事情に直接触れる機会も多い。 美絵さんが教えてくれた「とんでもない体験」は、Hさんという91歳の男性の家庭のお話だった。Hさんは、持病の治療でしばらく入院していた。長引く入院によって、全身の筋力が衰え、退院した頃には、ほぼ寝たきりの状態になっていた。 美絵さんが初めてHさんの自宅を訪問したのは、退院したすぐの頃。自宅は、東京都内とは思えない立派な日本庭園をしつらえた「ドラマでよく見る豪邸」そのものだった。
手入れの行き届いた庭には、定期的にスプリンクラーで芝生に水が撒かれており、池には丸々太った鯉が優雅に泳いでいた。そんな見事な庭を横目に大きな玄関扉の前で出迎えてくれたのは、とても気品漂うHさんの妻だった。 そして、妻の後ろには20代~30代とおぼしき「4人の女性」が立っていた。一緒に訪問していた往診医が妻と話をしていると、この「4人の女性」もただならぬ雰囲気でこちらをじっと見ていた。 その空気を異様に感じたと美絵さんは語ってくれた。「この人たちは誰なんだろう?」 Hさんの部屋で診察を始めるころには、その「4人の女性」たちが、代わる代わるHさんの体の向きの交換等の世話を始めた。在宅での介護は、想像以上に大変だ。家族だけではなく、複数名のヘルパーの力を借りられることは理想的な形といえよう。 しかし、美絵さんにはずっと「違和感」があったという。「4人の女性たちは、ヘルパーさんにしては距離が近いので、娘さんか、お嫁さんかな? と思いました。 ですが、人数が多かったのでちょっと不思議に感じたんです。奥さま以外に家族がいるとは聞いていなかったので、ついつい気になってしまって...」