私の母は定期的に「スーパーの無料の水」を利用しています。「水道水」と変わらないと思うのですが、何か違いがあるのでしょうか?
スーパーの一角に設置されている、無料の給水サービスはお得なため、買い物のついでに利用する人も多いかもしれません。多くの場合、指定のボトルを購入すれば、誰でも無料で水を持ち帰ることができます。 しかし、この水はなぜ無料でもらえるのか、また水道水との違いが気になる人もいるでしょう。本記事では、スーパーの無料の水と水道水の違いをご紹介し、無料の理由、利用上の注意点をまとめました。 ▼夫婦2人で「6缶パック」のビールを1週間で消費! これって飲みすぎ? 健康のためにもやめるべき?
スーパーの無料の水と水道水の違いを解説
スーパーの無料の水は、主に「RO水」や「アルカリ水」にわけられます。「RO水」は、逆浸透膜を通して水道水の成分とミネラルを除去した純水で、一般的に吸水サービスとして使われているのはこちらです。 「アルカリ水」は、逆浸透膜を使わずにろ過し、電気分解しています。高度活性炭などを使っているケースもあり、ミネラルは残るものの、水道水の成分も残るようです。 一方水道水は、自治体によって処理方法が異なりますが、一般的に表流水(川の表面を流れる水)を取り込んで浄水場でろ過し消毒を行った後、水道管を通して蛇口から供給されます。 なお、店頭で販売されているミネラルウォーターの多くは、地下水を原水として、沈殿、ろ過加熱殺菌などの処理を行ったうえでボトリングしたものを指すようです。 スーパーの無料の水は硬度の成分(カルシウムやマグネシウムの総量)を除去している分、やわらかさを感じられるでしょう。スーパーの無料の水と水道水は、どちらも飲めますが、処理の方法が異なるため味や成分に若干の違いがあるようです。
スーパーで提供している水を「無料」で持ち帰れる理由
スーパーで、水を無料で提供する理由は「その店のリピーターを増やすため」だと考えられます。多くの場合、給水サーバー専用のボトルを購入する必要があり、専用ボトル以外には給水できない仕組みになっています。 専用ボトルは繰り返し利用できるため、水のボトルを持参した顧客がついでに買い物をすることを見越して、無料の給水サービスを提供していると考えてよいでしょう。