和田秀樹が子どものころのように花火を楽しむのを勧めるワケ。「脳の海馬が活性。さらには<暗闇効果>まで…」
「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「夏の終わりに花火を楽しむ」です。 【写真】「奥さんへの依存で夫婦関係は悪化する。本当に助け合わないといけなくなるまでは別行動すべし」と語る和田先生 * * * * * * * ◆夏の終わりに花火を楽しむ 花火といえばどんなことを思い出しますか? はしゃいで花火を持って走り回っていた近所の子、デートで行った花火大会、心臓に響いてくるような重低音、火薬の香り、友だちと並んで線香花火の火花を息を呑んで見つめたこと。 記憶を掘り起こすとそのときの映像、匂い、気持ちまで蘇ってきます。 それは脳の海馬が活性化した証です。
◆暗闇効果 また、夜に行う花火には、暗闇では心を開きやすくなる「暗闇効果」があります。 修学旅行の夜、布団に入ってから友だちとひそひそ話で盛り上がった経験があるはずです。 暗いところでは、不安感などから人との心理的距離が近くなると言われています。 年を重ねてからやる花火はどんな感覚でしょうか。 子どものころと同じようにワクワクしてきたら、そのワクワクを逃さず、誰かと一緒に楽しんでみてください。 暗闇効果で、きっと会話も弾むでしょう。 ※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。
和田秀樹