【ONE】“セネガル相撲の英雄”ケイン、ヘビー級新王者に!マリキンはキャリア初黒星
ONE Championship 格闘技イベント『ONE 169』 2024年11月9日(土)バンコク ルンピニー・スタジアム ▼ヘビー級MMA世界タイトルマッチ ●アナトリー・マリキン(ロシア/王者) 判定1-2 ○オマール・ケイン(セネガル/挑戦者) ※ケインが新王者に 【フォト】“セネガル相撲の英雄”ケイン、マリキンと激闘シーン! マリキンはONEのミドル級、ライトヘビー級、ヘビー級の同時3階級制覇王者。一撃で相手を倒す豪打を武器に21年3月にONE参戦以来6試合全てKO勝利。前戦となる今年3月の「ONE 166」で当時のミドル級王者ライニアー・デ・リダーをKOで下し、3階級制覇した。 対するケインは“セネガル相撲の英雄”の愛称を持つ、身長193cm、体重120kgの巨漢ファイター。セネガル相撲で培った驚異的な身体能力を武器に数々の強豪を撃破。ONEでは21年1月の参戦以来、1敗はしたものの、それ以外は6勝している。 1R、ケインがマリキンに組みつき、大きくドライブしながらテイクダウン。上からパウンドを落とすもマリキンが立ち上がる。ケインのコーナーへの執拗な押し込みとリフトアップのムーブに再三ロープを掴んでしまうマリキン。マリキンがイエローカードをもらう。 2R、今度は一転してマリキンがケインをコーナーに押し込み、前に出て攻勢。一方のケインは思う様な攻撃ができない。 3Rはスタンドの打ち合い。マリキンが左右フックをフルスイングさせ攻勢。コーナーを背にするケインは被弾するが、ビッグヒットではないため、倒れるには至らない。 4R、スタンドで打ち合うも、一歩距離が遠いか、両者ともにビッグヒットがない。互いに体力の消耗が激しく、組み合う膠着状態が続く。 5R、マリキンがジワジワと詰めると、ケインの右フックでマリキンが尻餅ダウン。ケインがパウンドを落としにいくが、すぐにマリキンが立ち上がりノーダメージをアピール。失速した両者、膠着状態が続き、最後まで噛み合わずに終了。 判定2-1のスプリットでケインが勝利。ONEヘビー級の新王者に輝いた。ケインは勝利マイクで「これから俺の時代だ。チャンピオンになるのは分かっていた」と喜んだ。一方のマリキンはキャリア14戦目にして初黒星を喫した。