もうすぐデビューから55年。人気衰えぬオールドジムニーの歴史を振り返る
■第1世代(SJ20型) 輸出仕様を日本でも発売
超小型ながら抜群のオフロード走破性を誇るジムニーは、海外での需要も見込めるモデルでした。そこでスズキはSJ10に800cc 4気筒エンジンを積んだ仕様を海外展開。これがヒットしてスズキの名前が世界に知れわたります。このモデルはジムニー8として日本でも発売されました。 幌タイプとバンに加えて、海外ではピックアップも用意されました。 【Specifications】(幌タイプ) サイズ:全長3170mm×全幅1395mm×全高1845mm ホイールベース:1930mm 車両重量:715kg エンジン:4サイクル水冷4気筒 排気量:797cc 最高出力:41ps/5500rpm 最大トルク:6.1kg-m/3500rpm トランスミッション:4速MT
■第2世代(SJ30型) モダンなデザインに生まれ変わった2ストジムニーの傑作
1981年5月、ジムニーは初のフルモデルチェンジを実施。第2世代に生まれ変わります。ボディはもちろん、トランスミッションやトランスファー、フレームなど多くの機構が一新されました。 直線基調のモダンなデザインにより、都市部でのライフスタイルにもマッチするイメージを演出。快適性や操作性が大きく向上しました。シートは茶を基調とした高級感のあるものが装備されました。エンジンは第1世代で搭載されたLJ50型を継続採用。これは悪路走行時のトルクを稼ぐための措置でした。 これまで同様に幌タイプとバンタイプが用意されますが、幌タイプはキャンバスドア(F)、ハーフメタルドア(FK)、フルメタルドア(FM)が設定されました。バンもベーシックなVAと個人ユースを想定したVCの2種類が設定されました。Fを除く全タイプで、3点式シートベルトが標準装備になったのもトピックです。 SJ30型は1983年8月の2型でフリーホイールハブを採用。サイドミラーがフェンダーからステーが伸びているタイプからドアミラーに変更されます。1984年6月の3型ではインパネが樹脂製に変更されました。SJ10型では5枚だったリアのリーフスプリングは4枚に変更されています。 SJ30型の中古車は比較的多く探しやすいですが、状態により価格は100万円以下から200万円近いものまでまちまち。状態をよくチェックしたうえで納得して購入してください。 【Specifications】(FK) サイズ:全長3195mm×全幅1395mm×全高1690mm ホイールベース:2030mm 車両重量:705kg エンジン:2サイクル水冷3気筒 排気量:539cc 最高出力:28ps/4500rpm 最大トルク:5.4kg-m/2500rpm トランスミッション:4速MT