もうすぐデビューから55年。人気衰えぬオールドジムニーの歴史を振り返る
■第2世代(JA71型) 2ストエンジンと別れを告げ、4ストエンジンを搭載
2ストエンジン搭載のジムニーには独特のサウンドや軽快な走りなどの魅力がありますが、環境負荷が高いなどのデメリットもあります。1986年1月、スズキはSJ30と併売する形で4ストエンジン搭載のJA71型を発売します。 SJ30のボディに550ccターボを搭載。電子制御燃料噴射装置も搭載されました。トランスミッションは5速MTになります。 1987年11月に登場した3型はインタークーラーターボを搭載。最高出力、最大トルクともにアップしました。外観はグリルが樹脂はめ込み式に変更され、合わせてパノラミックルーフモデルもラインナップに加わっています。 JA71の中古車も数は少ないものの、探すのに苦労するほどではありません。ただ、大掛かりなカスタムが施されたものも少なくないので、無茶な使い方はされていないか、自分の好みに合うかなどをしっかり見極めるようにしましょう。 【Specifications】 サイズ:全長3195mm×全幅1395mm×全高1670mm ホイールベース:2030mm 車両重量:780kg エンジン:4サイクル水冷3気筒ターボ 排気量:543cc 最高出力:42ps/6000rpm 最大トルク:5.9kg-m/4000rpm トランスミッション:5速MT
■第2世代(JA11型) 660ccエンジンを搭載でトルクアップ
1990年1月に軽自動車規格が変更され、エンジンが660ccまでOKになりました。合わせて全長も3300mm未満に変更されました。これに対応したのが1990年2月にデビューしたJA11型です。排気量アップに伴い最高出力は55psに、最大トルクは8.7kg-mに高められました。 シャシーはSJ30から使われているものを継続採用。サスペンションセッティングは見直され、街乗り性能がアップしています。 1991年6月に登場した2型はエンジンに改良が加えられ、最高出力は58psに、最大トルクは8.8kg-mになりました。1型ではフロントエンブレムに「SUZUKI」と表記されていますが、2型から現在の「S」マークが採用されています。 1992年7月に登場した3型は、ジムニー初のAT車をラインナップ。ジムニーユーザーの裾野を広げる役割を果たしました。 【Specifications】(フルメタルドア) サイズ:全長3295mm×全幅1395mm×全高1670mm ホイールベース:2030mm 車両重量:830kg エンジン:4サイクル水冷3気筒ターボ 排気量:657cc 最高出力:55ps/5500rpm 最大トルク:8.7kg-m/3500rpm トランスミッション:5速MT