完璧なビジネスメールを作成が、仕事の評価につながるという勘違い
「誤字は絶対にダメ?」「どんな言葉遣いが正しいの?」ビジネスシーンでのメール作成には、悩みが尽きないもの。仕事が速い人は、どのようにメールを作成しているのでしょうか。本稿では書籍『なぜか仕事が速い人のずるいメール術』から、効率的にメールを作成するヒントについてご紹介します。 【図】上司にはどんな言葉遣いをすべき? 「親密レベル」を10段階に分けた表 ※本稿は、平野友朗著『なぜか仕事が速い人のずるいメール術』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
「誤字は絶対にダメ!」という勘違い
上司や先輩に誤字を指摘されるたびに「しまった。次はしっかり書かないと」と思っていませんか。誰もが気づきやすく、指摘しやすいのが誤字なので、注意される回数も多いでしょう。 同じ指摘が続いたら、恥ずかしかったり、情けなくなったりするかもしれません。そうなると「次こそ誤字をなくそう」とチェックにいっそう時間をかけるようになるのも自然な流れです。 しかし本当に、そんなに時間をかけてまで、誤字をつぶす必要があるのでしょうか。誤字をなくすことより重要なのは、メールの目的を達成することのはずです。極端な考え方かもしれませんが、最初のうちは、目的を達成できるならメールに多少の誤字があっても構わないと割り切って考えてみてはどうでしょうか。 時間をかけてチェックして誤字のないメールが書けたとしても、その中身が、目的の「報告」「依頼」「確認」などを達成できないものだったら、意味がないよね。時間をかけるべきところを、もう一度見直してみよう!
「ずるい」テクニック新常識!「許される誤字」
例えば、次の2つの文があったとします。 ①今後ともよろしくお願いいたします。 ②今後ともよろしくお願い板します。 ②は「今後ともよろしくお願いいたします。」の誤変換であることは、容易に想像がつきます。では、②を書いたからといって、叱責を受けたり、取引停止になったりする可能性はあるでしょうか。 もちろん、誤字はないに越したことはありませんし、細かなところまで注意が行き届いていない印象を与えてしまう可能性もあります。しかし、普段から仕事に真面目にとり組んでいれば、この程度のミスは帳消しになるでしょう。メールの目的を邪魔しない誤字であれば、躍起になってつぶす必要はないのです。