完璧なビジネスメールを作成が、仕事の評価につながるという勘違い
メールチェックは「ここ」を見る!
反対に、メールでやってはいけない誤字も存在します。 ◎注意! メールでやってはいけない誤字 ・取引に支障をきたすもの 例)金額、数量、名前、納期 ・フォーマルな度合いが高いもの 例)移転通知、休業案内、担当者の変更連絡など 先ほどの誤字とは違い、こうした致命的な誤字を見逃してしまうと、トラブルに発展したり、仕事に対する姿勢を疑われたりする可能性があるので、十分気をつけましょう。 しかし逆に、これらの誤字を徹底的に防ぐことに注力していれば、それ以外は、生産性を高める観点から、誤字を何度も確認してつぶす必要はないのです。
かしこく手を抜けばいい
このようにずるい人は、どの程度、手を抜けるかを理解しています。いい意味で手を抜く、さじ加減がうまいのです。それは決して、いいかげんに仕事をするということではありません。しなければいけないこと、必要なことだけに力を尽くしているのです。 仕事の場面ごとに「どのくらいの誤字なら許容されるか」を考えています。言い回しや表現の違いくらいであれば、多少は目をつぶるというのも1つの考えです。 ただしメールとは違い、書籍には誤字があるだけで信頼が失われます。だから何度も確認して、著者や編集者以外にプロの校正者が関わって作り上げたものが書店に並びます。そのため、この本には、ほぼ誤字がないはずです。
「心地のよいメール」とは?
メールが上から目線だと言われます メールがくだけすぎているって言われます メールが冷たいって言われます メールが硬いって言われます メールが馴れ馴れしいって言われます これらはどれも、私が実際に相談されたことのある悩みです。 皆さんは、メールの「トーン」を気にしたことがありますか。トーンとは、勢いや調子のことです。勢いをつけて元気よく、それとも、勢いを落として静かに、といった細かいトーンの違いがメールの印象を左右します。 会話では、話のスピードや声の大きさなどでトーンを調整しています。興奮すると話すスピードが速くなったり、怒ると声が大きくなったり、自信がないと声が小さくなったり。お互いのトーンが合うと、心地のよいコミュニケ―ションができます。 それでは、メールのトーンは何で決まるのでしょうか。 それは「使う言葉や記号、言い回し」です。場面や関係性に合った選択ができれば、トーンの合った、違和感のないやりとりができるようになります。 「お世話になっております(‘ω’)」は正しい? 難しい言葉を使った方がいい? 顔文字を使ってもいい? こうした、相手とのトーンに関する問題に完璧な正解はありません。 顔文字や「w」を使ったメールを受けとって「馴れ馴れしすぎる」と感じる人もいれば「親しみやすい」と感じる人もいるからです。 ずるい人は、相手のメールに合わせてトーンを調整しています。相手が真面目な言葉を使っていたら、こちらも使う。くだけた表現が多ければ、こちらも言葉を崩す。使う言葉のトーンを合わせることで、相手にとって心地のよいメールを目指します。