ウトウトしていたら体がビクッ!「寝ピク」を防ぐ方法はある?
眠りにつこうとしていたら、突然体がビクッとして目が覚めた。この“ジャーキング”は実によくある現象で、私たちの推定約7割が経験すると言われるけれど、内心ちょっと不安になる。 【写真】睡眠の質を高める10の食習慣 そもそもなにが原因で、どうすれば止められる? 睡眠行動の専門家に話を聞いた。
7割の人が経験する「ジャーキング(入眠時ぴくつき)」って?
ジャーキングとは、筋肉(通常は脚)の筋肉が不随意に収縮すること。この現象が起こる理由に関する説はいくつかあるけれど、一番シンプルなのは「脳の一部が他の部分より早く眠りについた場合に起こる」という説。睡眠行動の専門家で英国に拠点を置くジェイムズ・ウィルソン氏は、『Time』誌に対して以下のように述べている。 「人間が眠りについてから目覚めるまでの一連のプロセスは驚くほど複雑で、ときどき(寝不足のときはとりわけ)脳が正常にシャットダウンできなくなります。そうすると眠りが浅くなってジャーキングが起こり、歩道や崖から足を踏み外したり穴に落ちたりするような感覚が生じます」 「寝不足のときは、眠りに落ちるか落ちないかのところで毎回必ずジャーキングが起きたりしますが、寝不足が解消すれば、ジャーキングも減るか完全になくなることがほとんどです」
ジャーキングを防ぐには?
就寝時間が近づいてから睡眠の邪魔になるようなこと(カフェインの摂取や激しい運動など)をすると、ジャーキングの発生確率が高くなる。ジャーキングが頻繁に起こる場合は、睡眠環境と睡眠習慣を積極的に改善しよう。 「健全な睡眠習慣を身に付ける努力をしましょう。毎日同じ時間に起きて、寝る前にちゃんとくつろぐ時間を設け、就寝前の1時間はリラックスできることしかしないようにしてください」とウィルソン氏は続ける。「ジャーキングを含め、睡眠関連の問題を防ぐには寝不足を解消することも大切です」
睡眠の質を高めるためにできること
・ちゃんと寝る準備をしてから寝る。 ・睡眠薬はできるだけ使わない。 ・寝室の温度を調節する。睡眠には暑すぎても寒すぎてもダメ。 ・就寝前の少なくとも1時間はスマホやテレビの画面を見ない。 ・寝室には可能な限り電子機器を持ち込まない。 ・就寝前はカフェインやアルコールの摂取を避ける。 ・読書、入浴、瞑想などでストレスを解消する。 ・遮光カーテンなどで寝室を真っ暗にする。 ジャーキングが頻繁に起こる場合は、睡眠日記をつけるとパターンが特定しやすくなる。 ※この記事は、『Netdoctor』から翻訳されました。