墨田区曳舟「三祐酒場 八広店」の若鶏香味揚げが家で味わえる!元「dancyu」編集長が追い求める日本一ふつうで美味しいレシピ
焼酎ハイボールとともに人気の店に
多くの客が目当てとする「焼酎ハイボール」誕生にもストーリーがある。 伯父の祐治さんが「焼酎をおいしく飲む方法はないのか」と、日々模索していた時、出入りしていた進駐軍のバーで当時日本ではなかなか飲むことのできないお酒に出会ったという。それがウイスキーを炭酸水で割ったウイスキーハイボール。 「“ウイスキーって炭酸で割ったらこんなに美味しんだ。じゃあ家に帰って焼酎も炭酸で割ったら美味しいかな”と思ったら、やっぱり臭くてダメだった。それを試行錯誤して作ったのがうちの酎ハイ」と晋助は明かした。 そこで祐治さんは、焼酎を飲みやすくするために独自の焼酎エキスを開発する。元祖焼酎ハイボールの輝く琥珀色はそのエキスによるもの。 それから店で売り出すと、飲みやすさと味わいから、たちまち人気の一杯になった。次第に酒場ごとに独自のエキスを開発し、下町で爆発的ヒットとなった。 本日のお目当て、三祐酒場 八広店の「若鶏香味揚げ」。 一口食べた植野さんは「余計な甘みや油っぽさがない。鶏のうまさ、香ばしさ、ねぎの香りがキリっとする」と感動していた。 三祐酒場 八広店「若鶏香味揚げ」のレシピを紹介する。 ■材料(1人分) 鶏もも肉…250~300g かたくり粉…適量 黒酢…大さじ1 ごま油…小さじ1 長ねぎ(小口切り)…適量 いりごま…適量 サラダ油…適量 [万能だれ(作りやすい分量)] 粉とうがらし(細びき)…小さじ1 赤とうがらし(粗切り)…小さじ1 にんにく(粗みじん切り)…小さじ1 しょう油…大さじ6 みりん(アルコール分をとばしたもの)…大さじ3 醸造酢…大さじ6 ■作り方 (1)[万能だれを作る]粉とうがらし・赤とうがらし・にんにくを混ぜ合わせる。 (2)しょう油・みりん・酢を加え、よく混ぜたら完成。 (3)鶏もも肉は筋を切り、残っている骨も取り除く。 (4)身の厚い部分を開き、厚みを均一にする。 (5)さらに縦に包丁を入れて、筋を切る。 (6)かたくり粉を軽くまぶし、手を使ってまんべんなく粉をつける。 (7)180℃の揚げ油に、鶏もも肉の皮めを下にして入れる。 (8)うすく揚げ色がついたら裏返し、こんがり揚げ色がつくまで揚げる。 (9)一度取り出し、約30秒間予熱で火を通す。 (10)再び油に入れ、約1分間二度揚げしたら、油をきる。 (11)約1cm幅に切る。 (12)器に盛りつけ、たれ(適量)・ごま油・黒酢をかける。 (13)ねぎ・いりごまを散らして完成。 ■ポイント・コツ ※たれを作る際、固体と液体を混ぜるときは固体から。 ※鶏肉は平らにしてから揚げる。
日本一ふつうで美味しい植野食堂