観葉植物が部屋の室内の気温を下げると聞きましたが電気代はどれくらい節約できますか? またおすすめの観葉植物を教えてください。
観葉植物は、部屋のインテリアとして美しさをもたらすだけでなく、室内の気温や空気環境にもよい影響を与えることを知っている人は少ないでしょう。自然の冷却効果によって、室内が快適に過ごせます。 本記事では、植物の「蒸散作用」の効果についての解説し、おすすめの観葉植物と涼しい室内環境を手軽に整える方法を紹介します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
観葉植物を置くと部屋が涼しくなる?
観葉植物は、ただ部屋を美しくするだけではありません。植物は、気温が上がると植物体内の水分を水蒸気として空気中に放出する「蒸散」というプロセスを行います。 日本光合成学会によると、蒸散とは「水が水蒸気として植物体内から大気へ拡散する現象」をいいます。気温が高くなると、植物は体内の水分を水蒸気として大気中に拡散します。水蒸気が蒸発するとき、気化熱が発生し、周囲の空気を冷却するのです。 この自然な冷却作用により、観葉植物が部屋にあることで、涼しさが感じられると考えられています。ただし、観葉植物にエアコンの風を直接当ててしまうと、乾燥のしすぎや水分不足となり植物が傷んでしまう可能性があります。 また、直射日光の当たる場所は葉焼けをしてしまうなどで、よくないとされているケースが多いです。観葉植物を部屋に置く場合は、植物の特徴や性質などをよく調べて置き場所を決めましょう。
観葉植物を置くことで期待できるエアコンの節電効果
エアコンを使う夏場は熱中症への配慮から設定温度を下げがちですが、観葉植物が部屋に自然な冷却作用をもたらすことで、設定温度を上げても快適に過ごせる環境が整います。観葉植物を部屋に置くことで、エアコンの設定温度を1~2度程度上げられるため、電気代の節約が期待できるでしょう。 資源エネルギー庁によると、エアコンの室内温度を26度から2度上げる場合、1.6~5.4%の節電効果があるそうです。例えばエアコンの電気代が毎月5000円とすると、観葉植物を置くことで約80~270円の節約が可能です。 ただし、実際の節電効果は、部屋の環境や観葉植物の種類や保管方法などによって変動します。