鈴木彩艶が加入のパルマの伊杯敗退で伊紙は対戦相手GKを絶賛「パルマはまだ不完全」先発した34歳のパルマGKの評価は… | コッパ・イタリア
【欧州・海外サッカー ニュース】日本代表GK鈴木彩艶が加入したパルマは、日本時間12日に行われたコッパ・イタリア1回戦でパレルモに0-1と敗れて初戦で姿を消すこととなったが、イタリア紙などが見解を示した。 【動画】激熱!ラ・リーガ&リーグアン開幕!ヨーロッパ各国の海外組の動向
ファビオ・ペッキア率いるパルマは日本時間12日、本拠地スタディオ・エンニオ・タルディーニで今シーズンの公式戦初戦となるコッパ・イタリア1回戦でパレルモ(セリエB)との対戦に臨んだ。 試合前には、地元紙『Gazzetta di Parma』が、今夏にシント=トロイデンから加入した日本代表GK鈴木彩艶と、2022-23シーズンからパルマに所属する34歳のアルゼンチン人GKレアンドロ・チチソラのGKのポジション争いにも注目した一戦。「リーグ戦とカップ戦でローテーションを行う可能性を踏まえると、新加入のスズキではなく、GKはチチソラの出番になるだろう」と綴り、リーグ戦は鈴木、イタリア杯はチチソラとの分担になると予想し、「今日の選択により、これほどデリケートなポジションにおける序列が明らかとなるだろう」との見解を示していた。 地元紙の予想通り、パレルモ戦ではアルゼンチンGKが先発したが、ペッキアのチームは20分にPKを失敗して先制のチャンスを逃すと、前半終了間際に元パルマのロベルト・インシーニェに得点を許し、そのまま0-1で敗れて、予想外のカップ戦初戦敗退に終わっている。
期待外れのパルマ
するとイタリア紙『La Gazzetta dello Sport』は、パルマの敗戦を分析。11日付で「シチリア勢にふさわしい勝利だった」と賛辞を贈り、好セーブを見せたパレルモGKアルフレッド・ゴミスを「この日のヒーロー」と称える一方で、パルマを酷評した。 「期待外れのパフォーマンスだった。前半にいくつかチャンスを作ったが、後半は明らかにパフォーマンスが落ちた」と指摘。「ペッキアの選手たちにはスピードがなく、才能ある選手たちのひらめきもなかった」と振り返った。 また12日付の記事では、「ペッキアのチームは、いつもよりも輝きやアグレッシブさに欠けているように見えた」とも主張。「確かに一番先にチャンスはあったが、デニス・マンのPKはゴミスに止められ、エミリア勢はその後もシュートを狙うたびにゴミスの反発にあった」と綴った。 そのうえで「パレルモGKはこの勝負の表紙に値する。彼がいなければ、おそらく結果はかなり違っただろう」とゴミスを絶賛し、両チームを通じた最高評価の「8」をつけている。一方、パルマGKチチソラには、合格ラインに届かない「5.5」の評価が下された。 『Corriere dello Sport』紙もまた、パレルモGKを両チームを通じた最高評価となる「7.5」と採点した一方で、鈴木とレギュラーの座を競うチチソラには「5.5」と及第点に満たない評価を下した。また、チーム全体のパフォーマンスについて「パルマは、フィジカルやアイディアにおいてぼんやりしていた」と指摘。「パレルモにサプライズを起こされ、コッパ・イタリアの舞台からはじき出された」と伝えたほか、「パルマはまだ不完全だ」との見解も示している。 一方、パレルモについては「ゴミスが少なくとも3回、シュートを止めたことが決定的だったとはいえ、注意深く、成熟した試合運びを見せて、ふさわしい褒賞を手にした」と称えた。 なおパルマは、日本時間18日にフィオレンティーナとのセリエA開幕戦に挑む。
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