高卒でも「初任給が高い」業種ってありますか?人手不足で大卒でなくても「高給」な職はたくさんある気がしています
「高卒では高い初任給は期待できない」と思っていませんか? 近年では、人手不足が深刻とされ、業界や職種によっては学歴に関係なく高給を得られるチャンスは広がっています。そこで本記事では、高い初任給が期待できる業種等をご紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
学歴別初任給の平均
東京労働局の「学卒者の初任賃金」による、令和6年新規学校卒業者の求人初任給の平均は図表1の通りです。 図表1
東京労働局「学卒者の初任賃金」より筆者作成 高学歴ほど初任給は高くなっており、高校卒は最も低い水準となっています。このことからも、学歴が初任給に影響していることが分かります。
高卒者の産業別、職業別初任給の平均
東京労働局の同調査による初任給の平均で、高卒者の産業別を図表2、職業別を図表 3にまとめました。 図表2
東京労働局「学卒者の初任賃金」より筆者作成 図表3
東京労働局「学卒者の初任賃金」より筆者作成 産業別で最も高い初任給は、教育・学習支援業の21万9000円、職種別では管理職の23万円でした。最も低い初任給は、産業別では金融業・保険業の17万8000円、職種別では事務職の18万3000円でした。 この結果においては、産業や職業の違いが初任給に大きく影響をしていることが分かります。
高卒でも高い初任給が得られる業種
それでは、高卒でも高い初任給が得られる業種(業界)を具体的にご紹介します。 ■建設業 日本が直面している超高齢化社会において、建設業界でも人手不足が深刻化しています。現場で働く労働者の高齢化が進んでおり、若くて活力のある人材への需要が増しています。 建設業は、労働環境を考慮し、高い給与が設定されていることが多いです。現場の仕事では技術が求められますが、未経験者でも現場で働きながらスキルを習得できます。学歴よりも実力が重視される傾向にあるため、高い技術を習得すれば、評価や給与が向上する点もこの業界の魅力の一つです。 ■IT IT業界は、未経験者を積極的に採用し、高収入を目指せる分野です。学歴よりも適性を重視する傾向があり、高卒者でも採用の機会が増えています。未経験者を採用する企業は、入社後の育成にも力を入れており、働きながら専門スキルを習得可能です。 入社後の評価は実力次第で決まることが多く、しっかりと学び、スキルを磨けば活躍の場が広がります。 ■公務員 公務員になるためには公務員試験の受験が必須であり、「地方初級公務員」試験は高卒以上を対象としている自治体が多いです。公務員は安定した職業であり、初任給も比較的高めです。地方公務員や警察官、消防士などは高卒でも高い初任給が期待できるでしょう。 ■介護業 介護業は人手不足が深刻であり、高い給与が設定されていることが多いです。介護業界では、賃金や待遇の改善が進んでおり、実務経験を積んで資格を取得することで、長期的かつ安定して働ける可能性が高くなります。 需要の増加に伴い他業界からの新規参入が増えており、知識やスキルを身に付けておけば将来的に高収入を得るチャンスが広がり、より良い条件の企業に転職することも可能です。
高卒でも初任給が高い業種は建設・IT・介護など
学歴が高いほど初任給が高くなる傾向は確かにありますが、特に人手不足が深刻な職種や業界では、高卒でも高い初任給を得られるチャンスがあります。建設業、IT業界、公務員、介護業界などでは、努力やスキル次第で大卒以上の給与を目指せる職種が存在します。 これらの職種では高卒でも採用の機会があり、現場での実力や適性が重視されるため、自分の努力次第で安定した収入やキャリアアップを目指すことができるでしょう。 出典 東京労働局 学卒者の初任賃金(令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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